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NECが、米国AWSとグローバル5Gやデジタル・ガバメントなどの領域で協業を拡大

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 NECは9月8日、Amazon Web Services (以下、米国AWS)と、グローバル5Gやデジタル・ガバメントなどの領域での協業を拡大し、ユーザのDX加速を支援する取り組みを開始すると発表した。

 NECは昨年11月、米国AWSと日本では初となるコーポレートレベルの戦略的協業契約を締結し、オファリングメニューの共同開発やデリバリー体制の強化を進めてきた。今回、その協業を拡大し、以下の領域について連携し取り組みを強化した。

グローバル5G領域の連携
 NECは、クラウドネイティブな5Gソリューション(5Gモバイルコア、OSS/BSS、ローカル5Gなど)と、AWSのクラウドおよびエッジソリューションなどを組み合わせ、エンド・ツー・エンドの様々なオファリングメニューを開発し、グローバルで提供することをめざす。これにより、通信事業者のクラウド導入や、企業ユーザのDX加速に貢献する。また、5Gネットワークの効率的な展開や拡張、運用の自動化と経済性の大幅な向上なども実現する。

デジタル・ガバメント領域の強化
 昨年より開始した戦略的協業関係やこれまでの政府および公共機関向けの実績を踏まえ、NECはこのたびAWSの政府機関コンピテンシーパートナーに認定された。今後、AWSとの協業関係をさらに強化し、デジタル・ガバメントの加速に向けたオファリングメニューの開発と提供に注力していく。

ハイブリッドクラウドを実現するオファリングメニューの提供
 AWSとの連携により、オンプレミスおよびクラウド環境をセキュアかつ高速・低遅延で接続するハイブリッドクラウドを実現するオファリングメニューを開発し、提供をめざす。これにより、ユーザの既存のIT資産を活かしたモダナイゼーションを通じてDXの加速に貢献する。

 NECは「これらの取り組みを加速するため、NECグループはAWS認定資格保有者を、協業開始時点の目標達成(1,500名から3年間で倍増)に向けて、現在2,000名に増強しており、クラウドプロジェクトに関する国内最大規模のデリバリー体制を堅持している。今後も拡充を図り、お客様のDXの要望に確実にお応えしていく」との考えを示している。

 NEC 執行役員常務の吉崎敏文氏は「このたび、米国AWSとの戦略的協業の強化を発表できることを大変嬉しく思っている。昨年、NECは日本国内で初めて米国AWSとコーポレートレベルの戦略的協業を開始し、政府向けの取り組みや企業のモダナイゼーション、NEC内の人材育成など、いずれも大きな進捗があった。今回の発表はそれらの実績を踏まえ、NECとして戦略的に注力するグローバル5G、デジタル・ガバメント、ハイブリッドクラウドの領域において、米国AWSとの協業をさらに強化するものだ。NECは今後も米国AWSのサポートのもと、政府や様々な企業のお客様のDX推進を支援していく」とコメントを出している。

 Amazon Web Services アライアンス・チャネル部門 ワールドワイド責任者のダグ・ヨム(Doug Yeum)氏は「AWSは、NECとの深化した協力関係を嬉しく思っている。また、同社のコミットメントとAWSを活用したソリューションを通じて、日本のお客様のデジタルトランスフォーメーションを加速する高品質なソリューションが提供されることを心から歓迎する。NECによる継続的なオファリングの拡大とデリバリー体制のさらなる強化が、お客様のトランスフォーメーションの最適な支援につながることを期待している」とコメントを出している。