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八代市が、業務のデジタル化推進のためA10 Thunder CFWを採用

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将来的なクラウドサービス活用拡大も見据えた柔軟なネットワーク環境構築

 A10ネットワークス (以下、A10)は11月10日、八代市(熊本県)が、業務のデジタル化推進のために、統合型ADC+ファイアウォール製品「A10 Thunder CFW」を採用したことを発表します。

採用背景
 八代市は現在、2022年度からスタートした「八代市デジタル化推進基本計画」を基に「デジタルでつながる未来都市~Move forward! 八代~」の実現に注力している。同計画では、防災や市民サービス、医療・保健・福祉など9つの分野でのデジタル化を推進しており、その中には、クラウドサービスの利用によりテレワーク・オンライン会議の促進や生産性を向上させる職員向けのデジタル化も含まれる。

 同市は業務のデジタル化の中核基盤としてMicrosoft 365の採用を決定したが、従来からの三層分離(αモデル)のネットワーク環境で運用するためには、LGWAN(総合行政ネットワーク)からの通信手段に課題があった。加えて、Microsoft 365の活用によりプロキシの負荷が増大するなど通信量が逼迫することで、職員の生産性を低下させてしまう懸念があった。

 同市は、Microsoft 365を活用するための通信の振り分けを実現するソリューションとして、自治体の通信制御における豊富な実績を備え、Microsoft 365において頻繁に発生するドメイン変更にも自動対応できることを決め手に、A10 Thunder CFWを採用したという。

見込まれる導入効果
 A10 Thunder CFWは、企業や自治体のクラウドサービスの活用促進に必要となる様々なネットワーク・セキュリティ機能を統合した、セキュリティプラットフォームだ。通信制御の機能では、クラウドサービスのドメイン名を基に、通信を柔軟かつ正確に振り分け、ネットワークの逼迫にも対応する。

 同市は、A10 Thunder CFWの導入により、全職員約1,200名がMicrosoft 365を快適に利用できるネットワーク環境の構築を進めている。A10 Thunder CFWは、LG-WAN接続系の端末からの通信を集約し、Microsoft 365の通信を直接インターネットに振り分け、加えて、インターネット回線の負荷分散も担い、レスポンス低下やアクセス遅延を防ぐ。

 Microsoft 365のライセンス認証宛先のドメイン変更にも自動対応し、日本語による分かり易いGUIで高度な専門知識を有する職員以外も操作できるようになることで、運用の負荷軽減にも寄与する。

 今後、同市はMicrosoft 365以外のクラウドサービスの通信も、A10 Thunder CFWで振り分けることを検討している。将来的なクラウドサービス活用拡大も見据えた柔軟な環境を構築することで、業務のデジタル化を加速させていく予定だという。