光通信、映像伝送ビジネスの実務者向け専門情報サイト

光通信ビジネスの実務者向け専門誌 - オプトコム

有料会員様向けコンテンツ

ノキアが、新戦略およびブランド刷新を発表~ネットワークとクラウドが融合する世界を先導

テレコム 無料

 ノキアは2月26日(エスポー)、MWC2023で、戦略的かつ長期的な変革の一環として、最新の企業および技術戦略と、新しく生まれ変わったブランドを発表した。(本抄訳は、2月27日に日本法人から提供)

 あらゆる業界の企業が、効率性、柔軟性、生産性を持続可能な方法で向上させるためにデジタル化に目を向けている。ネットワークはこの変革の基盤となるものであり、ノキアは固定、モバイル、クラウドのそれぞれのネットワーク技術を網羅し最も優れたポートフォリオを持つ独自のポジションを築いている。
 代表取締役社長 兼 CEO であるペッカ・ルンドマルク氏は「私たちは、デジタル化がビジネス、産業、社会を変革し、それに伴い生産性、持続可能性、アクセシビリティを大幅に向上させる機会をもたらす可能性があると考えている。市場をリードするノキアのネットワーク技術は、あらゆる業界のお客様やパートナーからますます必要とされている。私たちは、ネットワークによって単に人とモノが結びつくことを超えた未来を見据えている。ネットワークは 適応性があり、自律的で、活用可能だ。ネットワーク自身が感知、思考、行動し、それによりデジタル化の機会を最大化する」としており、「本日、ノキアは、ネットワークの可能性を飛躍的に広げ、ネットワークとクラウドが融合する未来を切り開いていくことに焦点を当てた、最新の企業戦略と技術戦略お伝えする。 同時に、ノキアは、B2Bテクノロジーのイノベーションのリーダーとして、ブランドを刷新した。今までのノキアとは違う姿をご覧いただきたい」 とコメントを出している。

企業戦略の一新
 ノキアは、持続可能で収益性の高い成長を実現するために、3段階の戦略に対して業務を遂行している。ノキアは「戦略を一新した後、規模拡大のための基礎を築き、顧客基盤を拡大しながら、誰もが認めるテクノロジーのリーダーとして加速し続けていく」としている。
 ノキアの新企業戦略は、次の6つの柱で、さらなる成長の加速に力を注ぐという。

  • 継続的な技術の優位性によって、サービスプロバイダーとともに市場シェアを拡大する。 • 顧客構成でエンタープライズ(企業)の割合を拡大する。
  • ポートフォリオの積極的な管理を継続し、本格的に参入するすべての分野で主導的な位置を 得る道筋を確保する。
  • モバイル・デバイス以外の分野においてもビジネスチャンスをつかみ、ノキアのIP分野を収益化し、ノキア・テクノロジーズに対し引き続き研究開発への投資を行う。
  • アズ・ア・サービスなどの新しいビジネスモデルを実装する。
  • ESG によって競争上の優位性を発揮し、業界で「信頼性があり選ばれるプロバイダ」になる。

 上記の柱を提供するために、具体的に主に次の4つを実施する。
・将来に適した人材の開発
・特に6Gなどの主要分野に関する長期的な研究への投資
・自社の業務をデジタル化し、機敏性と生産性をさらに向上
・ブランドの刷新

技術戦略
 ノキアの最新の技術戦略では、メタバース時代の要求を満たすためにネットワークをどのように進化させる必要があるかが詳しく説明されている。
 世界が通信接続にますます依存するように進化するにつれて、ネットワークは、パフォーマンスと使いやすさが同じような重みと重要性を持つデジタル機能すべてに対して、基盤となるフレームワークになる。
 従来のネットワークの特質と、クラウドの柔軟性と拡張性の融合が求められるようになる。
 こうした感知、思考、行動するネットワークは、ネットワークの持つ変革力をあらゆる業界にもたらす可能性を秘めている。
 ノキアは、その広範で最良のポートフォリオと、ノキアベル研究所による従来の基準を根底から覆すほど革新的な技術研究を通じて、この変革をリードするのに適したポジションにいる。

新ブランドについて
 ノキアは、最新の企業戦略に沿って、あらゆる業界でデジタルの可能性を実現するB2B テクノロジーのイノベーションのリーダーとして、ノキアの価値を伝達していくために、ブランドを刷新する。
 新ブランドによって、ネットワークの専門技術、技術のリーダーシップ、先駆的なイノベーション、提携パートナーシップについて、ノキアが持っている価値を訴求する。
 新しいロゴは活力に満ち、ダイナミックである今のノキアを象徴しているものであり、ノキアの価値と目的を象徴している。ロゴはコラボレーション(協働)のシンボルとしてデザインされており、コラボレーションは、飛躍的に広がるネットワークの可能性、すなわち持続可能性、生産性、アクセシビリティ向上を実現するために不可欠であるとノキアは考えているという。

ブランド刷新