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ジュニパーネットワークスが、業界初で唯一のマルチベンダ対応 インテントベースネットワーキングソリューションの強化を発表

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 ジュニパーネットワークス(以下、ジュニパー)は10月5日、プライベートデータセンタ インフラの導入および運用を促進し、通信事業者のエクスペリエンスを強化するJuniper Apstraの新機能を発表した。

 ジュニパーは「グラフデータベースによるデータ収集および可視化のシンプル化、マルチベンダのスイッチによるフローデータの統合強化、Terraformによるプロビジョニングの自動化など、エクスペリエンス重視のデータセンタ向けの新機能により、ジュニパーのお客様はインテントベースのネットワーキングおよび信頼性の高いデータセンタの自動化を実現するソリューションとしてApstraを引き続き活用いただける。また、管理機能もさらに強化され、プライベートデータセンタをクラウドベースのインフラと同様に柔軟かつ機動的に運用することも可能になる」と説明している。

 予算の制約、人材不足、複雑性の増大より、データセンタ運用の自動化ニーズはますます高まっている。Juniper Apstraは、インテントベース ネットワーキングのパイオニアとして、マルチベンダ環境のデータセンタ ネットワークの設計、導入、運用を自動化し、検証する。それに加え、運用中の予測、分析、トラブルシューティングに役立つ、信頼できる唯一の情報源を提供する。
 Apstraソフトウェアの最新リリースでは、ジュニパーの顧客とパートナーに次の機能を提供する。

シンプルなデータ収集と可視化:ユーザは、Apstra独自の高性能グラフデータベースを土台に、ネットワーク運用の遠隔測定と可視化のためのインテントベースの分析プローブを容易にカスタマイズし、Apstra 4.2.0に搭載された新しいデータベース クエリインターフェイスを使用して、データを簡単に探索、視覚化できるようになった。コード不要の使いやすいユーザ インターフェイスにより、新規ユーザが簡単にデータベースにクエリを行い検索できるのと同時に、経験豊富なユーザはカスタマイズされたグラフクエリを作成できる。

統合されたフローデータによる全面的なネットワーク可視性:Apstraを介したマルチベンダのフローデータは、ネットワークを通過するアプリケーション トラフィックフローの詳細な分析とインサイトを得るための詳細な可視性を提供する。そのため、別のモニタリングシステムを設ける複雑さとコストは不要となる。これらの機能は、Apstraの遠隔測定および分析機能と組み合わせることでトラブルシューティングをシンプル化および迅速化し、より優れたパフォーマンス管理、容量計画、およびコスト管理を可能にし、ベンダを問わず、セキュリティとコンプライアンスを向上させる。

Terraformによるネットワークプロビジョニングの自動化と合理化:現在、TerraformのIaC(infrastructure-as-code)プラットフォームをパブリッククラウドの自動化に使用している企業は、Apstra向けTerraformプロバイダを使用して、APIプログラミングをすることなくApstraを通じて設定をデータセンタに自動的にプッシュできる。TerraformとApstraはネットワーク運用をシンプル化することで新しいサービスの提供を加速し、クラウドのシンプルさと俊敏性をモデルにしたデータセンタ ソリューションを企業に提供する。

 Juniperは「これらの機能をApstraの既存のインテントベース ネットワーキング機能やJuniper Validated Designsと組み合わせることで、企業はデータセンタのアーキテクチャをシンプル化および標準化し、ハイパースケーラーのような効率性を実現できる。こうした最新機能は、高性能なインテントベースのネットワーキング基盤を通じて、マルチベンダに対応したライフサイクル全体のデータセンタ管理を実現するというApstraのビジョンをさらに推し進めるものだ」と説明している。

 ジュニパーネットワークスの製品担当副社長であるマンスール・カラム(Mansour Karam)氏は「ビジネス需要が高まる中、企業はIT担当者が複雑さを解消しながら信頼性を維持したデータセンタを管理できるようにするため、利用しやすく直観的な設定・運用ソリューションを必要としている。Apstraの新機能は、自動化と俊敏性を優先した使い勝手のよいデータセンタ ネットワークに向けた当社の取り組みに基づいており、プライベートクラウドのシンプルな設計、導入、運用を可能にするとともに、組織の幅広いIT運用に無理なく適合する」とコメントを出している。

 Futurumのリサーチディレクターでありロン・ウェストフォール(Ron Westfall)氏は「企業がコスト管理と柔軟な拡張に合致したデータ配信の加速を優先する今日の環境において、データセンタ運用は、ビジネス価値を提供する上で極めて重要な役割を担っている。企業は、パブリックとプライベートの両方のインフラにおいて、進化するユースケースに対応した、よりシンプルで俊敏なネットワーク運用をこれまで以上に必要としている。Apstraは、市場で唯一のマルチベンダ対応のインテントベース ネットワークソリューションであり、これによりジュニパーネットワークスは、Day 2以降の運用にクラウド並みの効率性を組み込み、画期的なパフォーマンスを実現できる」とコメントを出している。

 Atosのインフラ担当バイスプレジデントCTOであるリー・ライト(Lee Wright)氏は「Atosは世界的なシステムインテグレーターとして、お客様のビジネスに迅速な変革、適応、イノベーションをもたらす柔軟なシステムを提供している。Apstraの強化された新しい自動化機能と直観的な設計により、当社はデータセンタ ネットワークのナビゲーションと構成が容易になり、複雑さの軽減、運用の効率化が可能になる。さらに、当社はさまざまな業界のお客様をサポートしており、要件によってネットワークアーキテクチャが異なる。他のデータセンタ管理ツールやサービスとシームレスに統合できることで、当社は顧客ごとのニーズに最適なテクノロジーを活用できるようになる」とコメントを出している。

 Raiffeisen InformatikのITアーキテクトであるエルネスト・アルトバート(Ernest Altbart)氏は「ジュニパーネットワークスによって、当社はデジタル革新が可能になり、業務効率が高まり、市場全体の人材不足にもかかわらずエンジニアリングを合理化できた。Apstraは、銀行業務のニーズを効率的にサポートする標準化されたネットワークサービスを提供しつつ、当社のデータセンタ運用を進化させた。信頼性の高い自動化により、当社は競争の激しい市場で優秀な人材を確保するのに不可欠な戦略的な取り組みに集中できる。さらに、Apstraのマルチベンダ互換性は、オープンアーキテクチャを進める当社の方針と一致している。Apstraとジュニパーのスイッチを組み合わせることで、当社の戦略を支える素晴らしい相乗効果が生まれた」とコメントを出している。