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シスコが、強力なAI機能をポートフォリオ全体に導入。サイバーセキュリティ ディフェンスを刷新

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 シスコは12月5日、Cisco AI Assistant for Securityを発表した。(本抄訳は、12月12日に日本法人より提供)

 これは、AIによるクロスドメインの統合セキュリティ プラットフォーム Security Cloud 内でAIを広く提供していくための大きなステップとなる。AI Assistantを利用することで、情報に基づく判断を行い、ツールの機能を拡張し、複雑な業務を自動化することができる。

 シスコのエグゼクティブ バイス プレジデントでセキュリティ & コラボレーション担当ゼネラルマネージャであるジーツ・ パテル(Jeetu Patel)氏は「AIファースト企業となるためには、データファースト企業となる必要がある。シスコが提供するサイバーセキュリティ ソリューションは広範なネイティブテレメトリを備え、企業は安心してマシンスケールでの運用を行い、人間だけではできないことを実現することが可能だ。この発表は非常に大きな一歩となる。この前進により、Cisco Security Cloud全体にAIを組み込み、ディフェンスにおいて有利な状況を作り出し、お客様を引き続き支援していく」とコメントを出している。

 サイバー攻撃の進化に伴い、組織も防御体制を進化させる必要がる。最新のCisco Talos 2023 Year in Review Reportによると、ランサムウェアや恐喝攻撃が根強くまん延しており、今年の Cisco Talos インシデント対応の 2 割を占めている。また、Talos はこの 1 年でネットワークデバイスに対する巧みな攻撃、特に国家が関与する攻撃の増加を検知した。悪意ある攻撃はスピードも手口も向上しており、マシンスケールの防御の導入が必要となっている。

 シスコが連携するマシン駆動型テレメトリは、ネットワークとセキュリティの全体を見渡せる卓越した可視性を備え、規模も数も業界屈指の水準を誇る。新たに提供するCisco AI Assistant for Securityは、ウェブ、E メール、エンドポイント、ネットワーク、アプリケーションのセキュリティイベントを1日あたり5,500億件以上解析する世界最大級のセキュリティ専用データセットでトレーニングされている。AI Assistantは、イベントトリアージ、影響と範囲、根本原因解析、ポリシーデザインを理解する。このデータにより AI Assistant はサイバーセキュリティの目的とアウトカムのギャップを埋めることを目的としている。シスコの AI 機能はすべて社内で規定するResponsible AI Frameworkに従い、安全に構築されている。

 スピード感を持ってイノベーションを推進するシスコは今回、次の機能を導入するという。

AI Assistant for Firewall Policy:Cisco AI Assistant for Security は、最初にCisco Cloud の Firewall Management Center と Cisco Defense Orchestrator で提供し、複雑なポリシーやファイアウォールのルールの設定やメンテナンスにおける大きな課題を解決します。担当者は自然言語を使用して、ポリシーの発見、ルール提案の取得、重複ルールやポリシーの設定ミス、複雑なワークフローの排除と可視性の向上、トラブルシューティングや設定関連の業務の迅速化を図ることができます。

ファイアウォール全モデル向けの AI に基づく Encrypted Visibility Engine:現在のデータセンターのトラフィックはほとんど暗号化されており、暗号化されたトラフィックを検査できないことはセキュリティ上の重大な懸念となりますが、検査のためにトラフィックを復号するためには大きなリソースが必要であり、運用、プライバシー、コンプライアンス上の問題をはらんでいます。Cisco Secure Firewall ファミリー全体で 7.4.1 オペレーティングシステムが提供開始となり、Encrypted Visibility Engine により AI がさらに強化されます。Encrypted Visibility Engine は、サンドボックスのマルウェアサンプルなど何十億件ものサンプルを活用し、暗号化されたトラフィックにおけるマルウェア の存在の可否を判定します。復号の必要なく、トラフィックの送信元のオペレーティングシステムやそれを生成したクライアント アプリケーションを認知できます。

 Data#3の最高技術責任者であるグラハム・ ロビンソン(Graham Robinson)氏は「AI には私たちの日々の生活や仕事環境を大きく変化させる力がある。当社は長年のシスコパートナーであり、今回のCisco AI Assistant for Security の発表を受け、当社の顧客にAIによる効率化がもたらされると期待している。AI AssistantがCisco Firewall Management Center に導入されることで、当社の顧客は素早く簡単にポリシー変更の設定をすることができるようになる。ソフトウェアリリース 7.4.1の新機能やEncrypted Visibility Engineと組み合わせることで、真に説得力のある全般的な体験が提供される」とコメントを出している。

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