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東京大学が最新のスーパーコンピュータでメラノックスのEDR InfiniBandを採用

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 データセンタにおけるサーバやストレージシステム向けにエンドトゥエンドのインターコネクトソリューションを提供するメラノックステクノロジーズは7月22日、東京大学情報基盤センターに導入された最新のスーパーコンピュータで計算科学・工学やデータ解析のパフォーマンスを向上させるために、Switch-IB™ 2 EDRスイッチシステムならびにConnectX®-4アダプタが採用されたことを発表した。
 「メラノックスのSwitch-IB 2スマートスイッチにより、ネットワーク内コンピューティングが使用できるようになり、ネットワーク機器によるデータアルゴリズムの管理ならびに実行が可能となる」と、メラノックステクノロジーズ マーケティング担当副社長のギラッド・シャイナー氏は述べ、「100GbpsのEDR InfiniBandにより、パフォーマンス、スケーラビリティ、システム効率の最大化が可能となり、東京大学が様々な研究や科学的発見の中心的存在になるものと考えている」とコメントを出している。
 また、東京大学情報基盤センター長中村宏教授は「東京大学における最新のスーパーコンピュータシステムにメラノックスのInfiniBandハイパフォーマンスソリューションが導入されたことをうれしく思う」と述べており、「この最新のシステムは、現在手がけている研究を前進させ、計算科学・工学、計算機科学、データ解析、マシンラーニング(機械学習)等の分野において実施される様々な研究を発展させるキーとなる」としている。
 メラノックスのInfiniBandアダプタ製品により、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、エンタープライズデータセンタ、Web 2.0、クラウドコンピューティング、組込み機器など様々なマーケットで最高のパフォーマンスを実現することが可能となる。世界初のスマートスイッチを実現するSwitch-IB 2を搭載したメラノックスの100Gbps EDRスイッチでは、アプリケーション、ソフトウェア、ハードウェアのより一層の協調(Co-Design)を実現するSHArP(Scalable Hierarchical Aggregation Protocol)テクノロジーにより、ネットワーク内コンピューティングが可能となる。Switch-IB 2により、最大7テラビット/秒のノンブロッキングバンド幅、90ナノ秒のポート間レイテンシ、ポートあたり1億9,500万メッセージ/秒という最高のファブリックパフォーマンスが実現される。

 東京大学の情報基盤センターは日本でも有数の研究、教育機関で、大型のコンピュータシステムの構築、運用がその重要なミッションとなっている。東京大学情報基盤センターは、日本を代表する8つの大学のスーパーコンピュータからなる学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点(JHPCN)の中核拠点となっている。今回稼働を開始した最新のシステムはマシンラーニング、人工知能や様々な分野の研究など先進的な学術調査の任務を負う将来的なスーパーコンピュータシステムのテスト環境としても使用される。