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協和エクシオとWHERE、大阪市を流れる東横堀川での観光情報配信サービスの提供と公共beacon(ビーコン)の利活用に関する実証実験に参加

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観光船を利用する国内外の方々に向けた、公共beacon技術による観光情報配信の実現

 協和エクシオと、同社の子会社で同社グループが推進する『G空間ビジネス』事業における中核会社のWHEREは8月4日、一般社団法人水都大阪パートナーズ(事務局:大阪府大阪市)の主導のもと実施する、大阪市内を流れる東横堀川での観光情報配信サービスの提供と公共beacon(ビーコン)の利活用に関する実証実験への参加を発表した。
 実証実験の期間は2016年8月4日から2017年2月28日までの7カ月間。
 今回の実証実験は、2020年の東京オリンピックに合わせて、「おもてなしナンバー1都市!水都大阪!」の実現を目指す水都大阪パートナーズが、2014年度より進めている、大阪の魅力を国内外の方々に配信することを目的とした個人旅行者向けおもてなし事業の実証実験の第3弾だ。大阪を代表する「東横堀川」に焦点を当て、特に観光船に乗船した観光客を対象に、東横堀川の魅力や歴史をアプリで提供することを目指すための実証実験となる。協和エクシオおよびWHEREは、東横堀川の河川上(船内)での観光情報アプリの利用を可能にするbeacon設置のための設計、施工、電波試験およびガイドアプリ開発などの技術協力を行う。
 協和エクシオでは、情報通信インフラの構築をはじめとするエンジニアリングソリューション事業に加え、通信キャリアインフラ工事で培ってきた電波空間設計・施工技術を融合させた『G空間ビジネス』の事業を、WHEREを中核会社にグループ全体で推進している。今回参加する実証実験においても、beacon技術の実用化に向けた取り組みと位置付け、積極的に取り組んでいくという。
 実証実験の特徴、概要などは以下の通り。

今回の実証実験について

これまでの実証実験における課題および今回の実証実験の背景

 水都大阪パートナーズでは、これまでに「大阪の魅力配信事業」ならびに「来阪観光客の動向調査事業」として、街歩きアプリとGPS機能を用いた2度の実証実験を行っている。その結果、高架下や地下などGPSが利用できない場所や精度の悪い場所では期待する効果が得られない、また魅力の発信が特定な業者のみの発信となってしまい、公共性の確保などの課題が明らかになった。そこで、それらの課題を解決する方法として、今回は下記の実証実験を行うという。

高架下河川などGPSが利用できない場所での情報配信の実証実験

 高架下や地下街などGPSが届きにくい場所にbeaconを配置することで、屋内外どこにいても利用者の位置情報を取得することが可能になります。そこで、阪神高速の真下に位置する東横堀川の両岸にbeaconを配置し、「水都大阪アプリ」で、利用者の現在地を取得、それをもとに川や町に関連する情報発信を行う実証実験を実施する。

公共空間に設置されたbeaconの利活用の検討

 東横堀川のような公共空間に複数のbeaconを設置し、それらbeaconの情報を公開することで、1つのアプリに留まらず、不特定多数のアプリなどに活用する実証実験を実施する。

実証実験の概要

実施場所東横堀川全域

東横堀川

東横堀川

 東横堀川(ひがしよこぼりがわ)は全長約3キロメートルの川で、現在は阪神高速1号環状線の経路に利用されており、川に蓋をするように高架橋が覆い被さっている。しかしながら、水都に関する建造物も多く、大阪の歴史を色濃く残している地区でもある。
 現在は東横堀川水辺再生協議会が東横堀川の魅力の配信を行われており、実証実験を行うには最適な場所となっている。

実証実験内容

beacon設置場所

 東横堀川の護岸9カ所に各2個、計18個のbeaconを設置する。(葭屋橋、高麗橋、平野橋、大手橋、本町橋、農人橋、久宝寺橋、九之助橋)

コンテンツ紹介の仕組み

 利用者が観光船などに乗り、beacon設置個所に近づくと、利用者のスマートフォン上にあるアプリがbeacon電波を受信し利用者の位置を取得する。アプリは場所ごとに決められたコンテンツ(東横堀川水辺再生協議会などから提供)を画像、音声などで紹介する。

仕組みのイメージ

仕組みのイメージ

アプリ対応言語

 観光客へのおもてなし度向上を目指し、画像は日本語・英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語・タイ語・インドネシア語の7言語、そして音声は日本語・英語の2言語で、それぞれ対応する。

実証実験期間

2016年8月4日~2017年2月28日(約7カ月)
※アプリのリリース時期により開始がずれる場合がある

<技術提供会社>
株式会社協和エクシオ:実証実験のbeacon設置設計・設置工事・電波試験
株式会社WHERE:beaconを用いたガイドアプリの制作、測位試験
<観光情報提供>
東横堀川水辺再生協議会
大阪商工会議所地域振興部
<舟運協力>
OCC(大阪シティクルーズ協会)各社

ダウンロード方法

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