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中国の光通信ビジネスを探る【日新化成】

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 日新化成はMTやMPOといった多心フェルール/光コネクタを展示する。高精度樹脂成型加工からスタートした企業である日新化成は、MTフェルール、スリーブ等に関してもミクロン及びサブミクロンレベルの成形精度が可能な特殊樹脂及び金型技術を有している。   
 市場ではMM12心の価格下落が続いていることから、多心製品の各サプライヤは苦しい状況にあるものの、日新化成は高精度の成型加工技術と顧客の要求スペックを共同開発できるフットワークにより、特殊品対応でも実績を伸ばしている。
 また、同社の製品は、自社設計、自社生産という一気通貫の生産方式により、優れた価格競争力も実現している。心数が増えるほど重視される強度の試験も徹底しており、48心のような製品もユーザから高い評価を得ている。こうした品質と価格のバランスの良さから、日本、北米、アジアと世界各地の通信設備で使用されている。

コストパフォーマンスの優れた多心光コネクタを各種提案

 高精度の樹脂成形加工技術を持つ同社のMTコネクタは、Low Lossモデルはもちろん、標準モデルの信頼性も高い。MTフェルールは、4、8、12、24、48心の各種をラインアップ。MPO コネクタは、リボン、平型コード、φ3、4、5丸型コードまた光特性に対応したSM Low Loss、SM、そしてMM Low Loss、MMを提供している。
 同社製品の特長として、MTフェルールの素材に収縮率の少ない熱可塑性PPS樹脂を採用している点が有る。これにより、Low Lossタイプはランダム接続で挿入損失0.35dB以下(平均0.15dB)、偏心も0.7μm以下(平均0.4μm)まで抑えた優良なスペックを実現している。
 また、12心の4段構造という高精度が求められる48心MTフェルールを提供できるサプライヤは世界でも希少であり、SMも実現している同社の高精度な樹脂成形加工技術は通信市場で高く評価されている。48心のフェルールは金型の製作コストが高いので、日新化成のようなサプライヤの存在により、製造設備を持つリスクを回避できるメリットは大きいだろう。

16/32心フェルールや光コネクタ

 市場の立ち上がりが期待されている16心や32心製品では、日新化成はMTだけではなくMPOのコネクタキットやハウジングキットとして提供することができる。ハウジングカラーは4種類で、Black(MM 50/125)、Aqua(MM 50/125 OM3 grede)、Violet(MM 50/125 OM4 grede)、Beige(MM 62.5/125)をラインナップしている。
 日新化成 第二営業部 部長の山本佳伸氏は近況について「16心のシングルは具体的な話が出てきている。また、16心のシングルモード低損失タイプのご要望もあった」と話している。

16/32心MPOコネクタ

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