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中国の光通信ビジネスを探る【扇港産業(SENKO)】

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 扇港産業は光コネクタの開発力とグローバルなサポート力が高い評価を得ており、次世代コネクタのディファクトスタンダードと見込まれている「CS CONNECTOR」の展開をはじめ、今後も光通信市場における活躍が期待されている企業だ。
 CIOEには開催当初から出展を続けており、中国や東南アジアの大手データセンタ事業者や電気系メーカといった顧客を獲得してきた。扇港産業 東京本社営業部 光グループ 課長の西口雄貴氏は今年の出展にあたり「今まで中国のビジネスはアメリカやヨーロッパがエンドユーザという感じだったが、現在は中国も大きなエンドユーザとなっているので、我々も戦略的に変えていかなくてはいけない」と話している。
 今回は「CS CONNECTOR」やMPOコネクタを中心に展示。また、ロスや温度特性に優れた新たな多芯光コネクタも開発を進めているとのことなので、会場ではそうした開発動向も聞くことができそうだ。

次世代トランシーバや次世代パッチコードとして普及の見込まれる「CS CONNECTOR」

 Beyond 100G向けの次世代コネクタ「CS CONNECTOR」はLC2心コネクタの後継として36%の小型化を実現した製品。次世代光コネクタの需要には、MPOのような多心コネクタ系だけでなく、2心コネクタも存在する。「CS CONNECTOR」はQSFP-DD、そしてOSFPの2x100Gと2×200Gアプリケーションでの活用が具体的になっており、両MSAでの採用が決定している。今年3月には米国LIGHTWAVE社の2018 Innovation Awardも受賞しており、次世代コネクタのディファクトスタンダードとして認知され始めている。西口氏は「OFCなどで行われたライブデモの反響も大きく、前向きに検証していただくケースが増えており、QSFP-DDの需要として確度の高いものが出てきている。早ければ来年のQ1やQ2に動き出すのではないかと期待している」と話す。
 こうした次世代光トランシーバへの採用が順調に進んでいるだけでなく、パッチング用途でのLCからの置き換えが北米で立ち上がりつつあるという。二ノ宮卓也氏は「CS CONNECTORならばカセットを16心にすることができるので、現行の12心に対して大きな差別化になる。特にハイパースケールDCやエンタープライズ向けとして、海外で複数のサプライチェーンがこれをプッシュしている状況だ」と話している。

CS CONNECTOR

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