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VIAVI が、5G C-bandと航空レーダ高度計の干渉を検証するサポートを開始

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 Viavi Solutions(以下、VIAVI)は1月26日(スコッツデール)、5G通信ネットワークと航空業界で使用されるレーダ高度計との干渉の存在を検証するためのサポートを発表した。
 同社は「世界中の通信サービスプロバイダ、航空会社、軍事部門、および機器メーカー向けに、無線機器と航空機器の両方をテストしている」という。

 潜在的な干渉は、無線周波数の非常に狭い帯域で発生すると懸念されている。これは、技術的には、通信サービスプロバイダによって利用されているC-band(3.7〜3.98 GHz)には一切含まれない。レーダ高度計(RADALT)システムは、4.2〜4.4GHz帯域を使用するからだ。
 ただし、これらの帯域のエッジからの干渉の可能性があることが懸念されている。そこで、VIAVIの検証サポートにより5GネットワークとRADALTシステムの両方をテストすることで、確認および調整ができる。
 VIAVIが構成したテストベッドは次の通り。

  • VIAVI ALT-9000は、正確なRF時間遅延とパス損失モデルを備えた高度シミュレーションを提供し、低確率のインターセプト(LPI)、複合高度レーダ高度計(CARA)および次世代バリアントを含むRADALTシステムの任意の形式をテストする。ALT-9000は、潜在的な5G干渉に対するRADALTの脆弱性を評価、評価、監視するための厳格なテスト手順とワークフローを可能にする上で役立つ。
  • VIAVI OneAdvisor 800は、2Dおよび3Dスペクトログラムプロットを用いた周波数の5G C-band範囲のリアルタイムスペクトル解析を提供する。OneAdvisor 800 は、チャネル漏れや周波数ブリーディング、およびRADALTの動作に影響を与える可能性のあるスプリアス排出を、監視・検出する。
  • VIAVI Rangerは、RF信号環境のブロードバンド記録と再生を提供する。Rangerは、実世界の5G信号を記録し、5G C-band干渉をシミュレートするためにテスト中にRADALTデバイスに再生する。Alt-9000およびOne Advisor 800と組み合わせて使用すると、Rangerは実際の条件下で高度なテストを可能にする。

 VIAVIのCTOであるSameh Yamany氏は「VIAVIは5G通信とRADALT技術の両方に深く関わっており、C-bandの潜在的な干渉について独自の最新の理解を持っている。我々はその視点から、通信サービスプロバイダと航空が調和して動作できるように、業界と政府の規制当局があらゆる問題に包括的に取り組むことを支援する」とコメントを出している。

編集部備考

  • FAA(米連邦航空局)は1月20日時点でも、「一部の高度計は5G干渉の影響を受けやすいと予想している。これらの高度計を備えた航空機は不正確な情報を提供する可能性がある」と警鐘を鳴らし、悪天候時など低視認性の状態における航空機の着陸を禁止している。
    一方でFAAは、機体メーカー、通信機器メーカーなどと調査を進めており、周辺で5Gサービスが導入された空港であっても、低視認性時における航空機の着陸を行うことができるよう取り組んでいる。現在、その条件をクリアした高度計が増えており、低視認性時における空港着陸許可を得た航空機が増えている状況だ。