Nokiaと、陸・海・空・宇宙領域における先進システムを専門とするノルウェーの大手防衛技術プロバイダであるKongsberg Defence & Aerospace（KONGSBERG）は9月11日、防衛分野向け戦術通信ソリューションの強化に向けた協業に関する覚書（MoU）を締結したことを発表した。

　この契約は、KONGSBERGの軍事戦術通信に関する専門知識と、ノキアの商用4G、5G、自営用無線技術におけるリーダーシップを結集し、防衛機関および同盟国向けに、安全で耐障害性に優れた高性能ネットワークを提供する。
　両社は「この協業は、戦術システムへの5G導入をシンプル化し、信頼性と相互運用性の高い戦場通信を強化することをめざす。また、戦術5G機能、無人システムやセンサとの統合、5G COMPADやFederated Advanced Cyber Physical Test Range（FACT）プログラムといった欧州防衛基金のイニシアチブへの参加といった機会も模索する。長期的には、両社はNokiaの6G“network as a sensor”（統合センシング・コミュニケーション）などの将来技術を検討し、状況認識と軍事即応性の向上をめざす」と説明している。