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ネットチャート、医療用画像をクラウド環境で共有し、地域医療連携を促進する「Cloud Radiology Service クララ」を提供開始

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 インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)の100%子会社でLAN関連を中心としたネットワーク構築事業を行うネットチャートは8月23日、CT、MRIをはじめとする医療用画像や医師による所見などを安全に共有でき、地域医療連携を促進する「Cloud Radiology Service クララ」の提供を2016年9月1日より開始すると発表した。利用料金は月額100,000円~(容量2TBまで)。
 このサービスは、CT、MRIなどの検査画像を保管、閲覧、管理するための「医療用画像管理システム(PACS)」をクラウド上に構築し、医療用画像データを患者情報や過去の検査履歴などと合わせて統合的に閲覧、共有できるサービス。
 検査を実施した病院では、院内で撮影した医療用画像と診断所見(レポート)を専用端末からクラウド上のPACSにアップロードする。PACSへはインターネット経由でアクセスが可能なため、遠隔地にある診療所や連携施設、主治医の自宅等、いつでも、どこからでも画像データや所見をタイムリーに共有でき、地域医療連携(病診連携)を促進する。
 サービスの特徴は以下のとおり。

見やすく操作しやすい専用の画面を用意

 クラウド上のPACSには、パソコンやスマートフォンなど、マルチデバイスでのアクセスが可能だ。検査一覧は「検査ワークリスト」画面上で参照でき、検査画像と合わせて患者情報や過去の検査履歴などが一画面で閲覧できる。専用のビューアで検査画像を高速表示し、過去の検査画像との比較も容易に実現する。

強固なセキュリティ対策

 同サービスでは、医療向け3省4ガイドラインに準拠したクラウド環境を利用している。検査画像などの情報は、画面イメージだけを転送する仕組みで送受信され、実データはネットワークに流れないため、機密性の高い医療情報の漏洩や、ユーザ端末にデータが残ることはない。

サービスイメージ図

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