光通信、映像伝送ビジネスの実務者向け専門情報サイト

光通信ビジネスの実務者向け専門誌 - オプトコム

有料会員様向けコンテンツ

400GbpsのQSFP-DD光トランシーバの発売を発表【DustPhotonics】

データセンタ/LAN 無料

 DustPhotonicsは3月15日、クラウド、データセンタ、HPC、エンタープライズ・ネットワーク向けにより大きな帯域とより低コストを求める需要の急激な高まりに応えることに着手すると発表。OFC2018で、QSFP-DD SR8光トランシーバによって、次世代の400Gbps光コネクティビティをデモンストレーションしている。同社はイスラエル・モディインに本社を置き、米カリフォルニア州クパチーノにオフィスを構えるDustPhotonicsは、ベン・ルボビッチ最高経営責任者(CEO)、コビ・ハシャロニ最高技術責任者(CTO)、アミール・ゲロン副社長(エンジニアリング担当)らが率い、光通信業界での幅広い経験を結集している。

 DustPhotonicsは世界中のデータセンタ・インフラストラクチャ企業と提携し、最高速度の短距離および中距離光コネクティビティを提供する。同社は25Gbpsから400Gbpsまでのデータレートのあらゆる標準的な光フォームファクター向けの製品を設計し、現在400Gbps QSFP-DD SR8とOSFP-SR8モジュールを量産している。

 ベン・ルボビッチCEOは「光トランシーバの需要はかつてなく高まっており、メタル相互接続には限界があるため、光テクノロジは大きな転換点に達したことは明確である。これは、増加の一途をたどる高速光相互接続への需要の始まりにすぎない。DustPhotonicsは、ダイナミックで信頼性があり、かつ大きな帯域幅があるデータセンタを実現できるオープンで革新的な光ネットワーキング製品を製造するという当社のコミットメントを通じて、世界規模の光設計イニシアティブをサポートできることをうれしく思う」と語った。

 同社が特許を保有する光ソリューションおよびシステム設計は、簡略化され、かつ高性能なスケーラブル製造プロセスを提供し、高収率生産フローで低コストの光コネクティビティを目指す業界が現在直面する課題に対処する。

 Gazettabyteの編集長でシリコンフォトニクスに関する本の共著者であるロイ・ルーベンシュテイン氏は「クライアントサイド・インターフェースの光モジュール業界は次の速度400Gbpsへの増量へと移行しており、より高度な光相互接続ソリューションが登場し始めている。市場は極めて競争的ではあるものの、今こそ新しいテクノロジによって市場に参入する絶好の機会である」と語った。

 LightCounting Market Researchのウラジミール・コズロフ創設者兼CEOは「400Gbps光の市場はサプライヤがコストおよび電力消費の目標に対処できれば、2022年までに20億ドルに達すると予測されている」と語った。

 Walden Internationalの会長でCadenceのCEOであるリップブー・タン氏は「DustPhotonicsは400Gbpsアプリケーション向けのコスト効率に優れた次世代パッケージ・テクノロジを実現し、これはすぐにでも利用することができる」と語った。