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電源ノイズ」を遮断する革新的なフィルター付きプローブにより、 ノイズの影響を受けない効率的なケーブルのトレースを可能に【フルーク・ネットワークス】

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 フルーク・ネットワークスは6月4日、Pro3000トーン発生器&プローブ・ファミリーの最新バージョン、Pro3000F フィルター付きプローブを発表した。Pro3000Fは、50または60 Hzおよびその高調波による電源ノイズ干渉を除去する高度なフィルターを備えている。これにより、電力ケーブルや照明などによるノイズの多い環境でも、作業者はフィルター機能を使って容易にケーブルやワイヤーのトレースを行える。
 フルーク・ネットワークス マーケティング担当ディレクターのHarley Lang氏は「Pro3000 は、低価格、最長16 kmのトーン信号発信範囲、乾式壁を通してのトーン信号の高感度な検出、大音量スピーカー、そしてフルーク・ネットワークスの定評ある品質と信頼性、そのすべてを兼ね備えた、長年にわたりベストセラー製品となっているトーン信号発生器だ。本製品は、Amazon のカスタマー・レビュー5段階評価で400人以上のお客様から 4.4 の評価をいただいている」としており、「当社はお客様からのご意見を重視している。この度、フィルター機能に対するお客様の強いご要望にお応えして、非常に画期的なフィルター機能を備えたPro3000Fトーン発生器&プローブ製品ファミリーにフィルター付きバージョンを新たに追加・発売した」とコメントを出している。
 新規の敷設および既存のネットワーク保守において、ケーブルのトレースとトーン信号の検出は、配線技術者にとって不可欠な作業の 1 つだ。作業者はトーン発生器とプローブを使って、導通性の検証、問題のあるリンクの特定をすることで、ケーブル配線をしかるべき管理の下に置くことができる。ビルの改築などの特定の環境では、電動工具の供給電源、照明、換気扇など電気的な干渉源により、一般的なトーン発生器が発信するトーン信号を検出できないことがある。通常、こういったノイズの周波数は電源周波数の50 Hzまたは60Hz およびその高調波だ。また、これらのノイズによってスムーズな作業進行が妨げられたり、ケーブルの正確なトレースができなくなったりすることもある。
 高性能ネットワーク・インフラ製品/システムの大手サプライヤーであるLeviton Network Solutions テクニカル・スペシャリスト主任兼アプリケーション・エンジニアのJohn Seger氏は「不要なノイズのある環境下では、トーン信号の検出に非常に時間がかかってしまい、経験と忍耐が求められる作業になることがある」としており、「フィルター機能を備えたプローブを使用して電源ノイズの干渉を遮断することで、技術者は現場の作業を簡単に効率良く行うことができる」とコメントを出している。
 Pro3000F フィルター付きプローブは、プローブ単体また Pro3000トーン発生器とセットで販売されている。Pro3000トーン発生器は SmartTone技術を搭載しており、5つの異なるトーン信号でペアを正確に識別できる。また、既存のアナログ信号発生器や、MicroScanner2、CableIQ、および DSXケーブルアナライザー・シリーズなどのフルーク・ネットワークス製品に内蔵されたトーン信号発生器とも互換性がある。