光通信、映像伝送ビジネスの実務者向け専門情報サイト

光通信ビジネスの実務者向け専門誌 - オプトコム

有料会員様向けコンテンツ

最長伝送距離40mの「Camera Linkアクティブ光ケーブル」を開発【OKI電線】

映像伝送/CATV 無料

摺動屈曲1億回の優れた可動耐久性と高水準の耐ノイズ性能を同時に実現

Camera Linkアクティブ光ケーブル

 OKI電線は12月3日、マシンビジョン用カメラのインターフェース規格Camera Link(カメラリンク)に準拠し、最長伝送距離40mの「Camera Linkアクティブ光ケーブル」を開発したと発表した。画像検査装置分野に向けて2019年2月より出荷を開始する。販売目標金額は2020年度1億円以上だという。

 Camera Linkは、画像データにより形状認識、製品外観などの検査を行うマシンビジョンシステムにおいて、高速かつ信頼性に優れたカメラ用インターフェース規格として広く普及している。しかしながら一般的なメタルケーブルではCamera Linkの最大伝送速度を適用すると伝送距離は7m程度までに制限され、長い距離を必要とする大型機器における装置設計の自由度が阻害される要因となっていた。
 OKI電線は、かねてより電気から光への変換モジュールと光ファイバの組み合わせによって信号減衰の影響を軽減し、従来のメタルケーブルで課題とされた伝送距離の限界を改善した「USB3 Visionアクティブ光ケーブル」を開発するなど、メタルケーブルによる伝送距離の限界を大きく超える商品の開発に取り組んできた。
 新商品「Camera Linkアクティブ光ケーブル」では、今までの商品開発で培った技術を最大限に活用し、最長伝送距離40m、EFT/B試験レベル4(JIS C61000-4.4 印加電圧2kV)を満たす耐ノイズ性能、摺動屈曲1億回以上の可動耐久性を確保するなど、メタルケーブルを大きく上回る実用性と信頼性を実現した。伝送距離の伸長によって、大型の機械装置や遠隔でのモニタリングにも使いやすくなる。また、耐ノイズ性能の強化によって医療用画像診断装置など高水準の信頼性が求められる用途へも使用ができる。
 OKI電線は「今後も多様化するニーズに対応したマシンビジョン用ケーブルの開発に積極的に取り組んでいく」としている。

特長

伝送距離 :最長40m
耐ノイズ性:JIS C61000-4.4 EFT/B試験レベル4(ピーク電圧2kV以上)
      信号伝送は、電磁的ノイズに強い光ファイバ伝送。
可動耐久性:摺動屈曲1億回以上(曲げ半径R=70mm)
外付け電源不要:バスパワー仕様でグラバーボードからの電源供給で使用できる。
接続信頼性:スクリューロック付きコネクタを採用。

仕様


同社従来品との対比