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「AQ1210シリーズ」マルチフィールドテスタOTDRを開発・発売【横河計測】

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タッチスクリーンの採用により操作性を向上し、長時間バッテリも搭載

AQ1210シリーズ

 横河計測は2月26日、同社のハンドヘルド型OTDR AQ1200シリーズの後継機として、「AQ1210シリーズ」マルチフィールドテスタOTDRを開発、2月27日より販売を開始すると発表した。
 「AQ1210シリーズ」は、コンパクトなサイズで、タッチスクリーンの採用により操作性を向上しており、また長時間バッテリーも搭載した。OTDRとしてのみならず、パワーメータや光源としても使用できる、敷設工事・保守に最適なハンドヘルド型OTDRとなる。主な市場はFTTH、FTTB、FTTAなど多様化する光アクセス網の敷設・保守。用途は光ファイバ敷設工事や保守作業における品質評価や、光ファイバの損失特性や障害位置の特定など。

開発の背景

 インターネット、スマートフォン、地上波デジタル放送などの大容量・高速通信サービスの普及や今後5Gネットワーク向けインフラの拡大により、多様化する光通信ネットワークの光ファイバ網の敷設工事や保守の需要が年々増加している。今後も成長する光アクセス工事や保守に、操作性・機能・性能の優れたOTDRが求められる。
 横河計測は「お客様のこのようなニーズに対応するため、コンパクトで操作性に優れたハンドヘルド型OTDRとしてAQ1210シリーズを開発した」としている。

新製品の特長

静電容量式タッチスクリーンを採用し、直感的で優れた操作を実現
 A5型コンパクトサイズのボディに5.7インチの静電容量式タッチスクリーンを搭載し、小型で操作性に優れている。また、ハードキーも搭載しており、ロータリーエンコーダを使用して、OTDR波形観測点のマークや移動が容易に行える。

長時間バッテリーを搭載
 最長10時間使用できる大容量リチウムイオンバッテリーを搭載した。AC電源のない現場でも終日作業ができる。

機能・性能の向上
 スプリッタ(光を分岐させる機器)を含むPON回線を、自動で測定することが可能となった。また、1回の操作で自動的に複数回の測定を行い、測定結果を合成してネットワーク上の不具合箇所をアイコン図形でマップ表示できる「スマートマッパー機能」を標準搭載し、光ファイバの切断や曲がりといったイベント情報をアイコンで確認することができる。また、USBドングルによりWi-Fi接続でき、リモートでファイルを転送することや、PCやスマートフォンからOTDRを操作することができるようになった。

多様な測定ニーズに対応する5モデル