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アムステルダム 1 データセンターを開設【NTT Com】

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 NTTコミュニケーションズ (以下、NTT Com)は4月11日、欧州のグループ会社e-shelterを通じて、「オランダ アムステルダム 1 データセンター」(以下 、「AMS1」)を開設し、2019年6月1日よりサービス提供を開始すると発表した。NTT Comとして、オランダに保有する初めてのデータセンターであり、同データセンターにより、欧州での展開は7カ国となった。同データセンターは、首都であるアムステルダム市内において、サーバールーム面積約4,000m2(1,600ラック相当)を保有し、今後需要に応じて、最大約16,000m2(6,400ラック相当)、総電力供給容量約40MWまで拡張していく予定だという。

背景

 電気料金やICT関連人件費が安価なオランダには、多くのグローバル企業が進出している。特にアムステルダムは、欧州においてフランクフルト、ロンドン、パリと並び、FLAPと呼ばれる4大データセンター市場の1つだ。世界最大のIX(インターネット・エクスチェンジ)があり、欧米間を結ぶ通信ケーブルが14本通る、欧州随一のネットワーク集積地であることから、接続性の拡大を必要とするクラウド・コンテンツ・IXサービス事業者がこぞって進出しており、データセンター需要は欧州トップクラスの急成長を続けている。
 NTT Comは「これまで欧州では6カ国(ドイツ、イギリス、スイス、オーストリア、フランス、スペイン)でデータセンターサービスを展開してきたが、今回、オランダにおける旺盛な需要に応えるため、新たにAMS1を開設し、欧州のデータセンターサービスをさらに拡充する」としている。

「オランダ アムステルダム 1 データセンター」の外観イメージ

 同データセンターは、災害リスクが少なく、利便性が高いアムステルダム・スキポール国際空港に近いエリアに建設される、地上3階建てのデータセンター専用ビルで、クラウド事業者やICTサービス事業者をはじめとする企業のユーザを対象にサービス提供する。
 データセンターの概要、特長は次の通り。

高い信頼性を備えた施設と安全な立地

 同データセンターは、NTT Comの「Nexcenter」が独自に定める300項目以上のグローバル統一設備・運用基準に準拠し、業界最高水準の高信頼かつ高効率な設備を採用することにより、高い可用性と省エネ性能を両立させるとともに、将来の環境変化やユーザの拡張需要へ柔軟に対応する。データセンター内の電力設備、空調・セキュリティ用電源、通信設備は、すべて冗長化することにより、24時間365日にわたり、極めて高い信頼性を求めるユーザの要求に応える安全な環境を安定的に提供する。
 また、同データセンターは、水害発生リスクが1万年に一度と想定される安全な場所に立地するだけでなく、建物地下部分を完全防水構造にすることで、重要設備への浸水を防ぐ。

厳格なオペレーションとセキュリティ対策

 同データセンターでは、自社スタッフが24時間365日、重要インフラの監視やセキュリティプロセスをダブルチェックするなど、リスクマネジメントを徹底し、標準化されたオペレーションプロセスにより、ユーザ企業のシステムを安全に守る。
 また、サーバールームなど重要施設への入室は、多段階の非接触ICカードによる入室制限を基本としており、生体認証装置の設置運用など、さらに高度なセキュリティ対策を講じるカスタマイズも可能だ。また、建物内外の監視カメラに加え、建物周辺の防犯センサ、車両進入路への侵入防止ゲートの設置など、充実した不正侵入防止策で万全のセキュリティを確保する。

優れたネットワーク環境

 データセンター建物には、複数の主要通信事業者の回線を異経路で引き込む。各通信事業者の回線を相互接続するミートミールームやサーバールームへの配管、ネットワークラックへの配線は、すべて二重化する。これにより、ユーザの要望に応じて、最高100Gbpsのインターネット回線や豊富なネットワークを、キャリアニュートラルで利用できるとともに、世界中のNTT Comデータセンターやクラウドサービスを組み合わせたシームレスICT環境を構築できる。

  • アムステルダム市内のIXと異ルートで冗長接続
  • データセンター内でグローバルクラウド事業者、アプリケーションサービス、IX事業者とダイレクト接続
  • 低遅延、ハイパフォーマンスなネットワークで、e-shelterのデータセンター間や他社データセンターと接続