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アジア各国の電気通信技術者・事業従事者に光アクセス施工の技術者育成に関する講義を実施【協和エクシオ】

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アジア6カ国の研修員6名が参加

 協和エクシオは7月23日、同社も会員となっている、アジアの発展途上国の電気通信関係者の人材育成などを実施する特定非営利活動法人、BHNテレコム支援協議会が実施する「第21回BHN人材育成プログラム」の後期研修の一環として、7月17日に埼玉県和光市の同社中央技術研修センタにおいて、同社の社員が講師となりアジア6カ国の研修員6名に光アクセス施工の技術者育成に関する講義を実施したと発表した。

 「BHN人材育成プログラム」は、BHNテレコム支援協議会がアジア各国の情報通信分野の行政や通信事業に従事する将来を嘱望された参加研修員に対し、専門知識と幅広い見識を養い、バランス感覚と国際感覚を身につける研修内容を実施し、将来は良きリーダーとなって、母国の発展のために活躍する人材を育成する事を目的に1998年から実施しているもの。受講者はこれまでに合計13カ国、161名に達している。
 21回目を迎えた同プログラムの研修は前期、後期に分けて実施され、前期研修は昨年の11月から12月にかけての4週間、マレーシアで実施され、今回の同社での研修を含む後期研修は「Intelligent Connectivity and Digital Transformation for SDGs」をテーマに7月に実施され、6カ国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、スリランカ、ウズベキスタン、ベトナム)から6名(男性3名、女性3名)が参加した。

 会場となった中央技術研修センタは、同社の光アクセス施工をはじめとする情報通信ネットワーク構築に関する技術者育成の中核拠点で、新入社員をはじめ現場で活躍する中堅社員やグループ会社社員等に対し、基礎知識に関する講義から施設内での技術訓練、さらには屋外に設置した設備を使用した実践訓練まで、アクセス工事に関するあらゆる施工技術を総体的に習得できるプログラムを実施している。また近年は、工業高校や大学の体験実習に加え、海外からの視察要請も積極的に受け入れており、「BHN人材育成プログラム」の研修も、今回で12回目になる。
 当日はオリエンテーションを実施した後、宅内研修室や高所作業車を使用して実施する架空施工作業、マンホール内施工作業の実習設備などの各施設を見学。また施設見学と合わせて、同社社員による光ファイバケーブルの融着接続、心線収納のデモンストレーションに加え、研修員による体験実習も実施した。

 協和エクシオは「光アクセス工事をはじめとする情報通信ネットワークの構築分野において、今後もさらなる技術力の強化・向上ならびに人材育成を図るとともに、国内、さらにはアジアの情報通信産業の発展に積極的に寄与していきたい」としている。

高所作業車を体験する様子


協和エクシオ社員のデモンストレーションを見学する様子