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日立国際電気、ノキア、 ローカル 5G/プライベート LTE 導入に向けて協業へ

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 日立国際電気とノキアソリューションズ&ネットワークス(以下、ノキア) は11月18日、ローカル5G/プライベートLTEの導入において、協業していくことを合意したと発表した。

 国内では、2019 年度末に、5G の電波を携帯電話事業者以外にも免許を割り当てる「ローカル5G」が総務省により制度化される予定だ。また、同じ時期に、「プライベート LTE」についても制度改正が予定されています。「ローカル 5G」や「プライベート LTE」を活用することにより、企業や自治体は、セキュアで安定した超高速通信可能な専用ネットワークをニーズに応じて柔軟に構築することができる。

 ノキアのプライベートモバイルブロードバンドソリューション「Nokia Digital Automation Cloud (以下、 NDAC)」は、エネルギー、運輸、公共部門、製造、および物流業界において、グローバル市場で高い実績を誇る。NDAC は、映像解析、AI、機械学習、IoT アプリケーション、ドローン、グループコミュニケーション、AR・VR などのユースケースで活用されている。また、トラックや列車、フォークリフト、ストラドルキャリアの自律走行が可能になるため、工場、電力・プラント、空港、港湾の生産性向上に貢献する。
 日立国際電気は、無線システム構築に関する深い知見を持ち、高信頼無線や映像解析、AI 技術に関して、国内で市場を確立しており、さまざまな業界のユーザにローカル5G/プライベートLTEを推進している。
 同協業の合意により、両者の強みを組み合わせることで、製造業、運輸業、建設業、サービス業や公共分野などの幅広いユーザに価値を提供していくという。

 2019 年末のローカル 5G/プライベート LTE の制度化以降、日立国際電気はノキアのローカル5G/プライベートLTE ネットワークである NDAC をシステム構築から保守運用まで含めてワンストップで提供する。また映像解析 AI と IoT を組み合わせた映像解析 AI/IoTソリューションを幅広い産業のユーザに提供する予定だとしている。

 日立国際電気 代表取締役 社長執行役員 佐久間 嘉一郎氏は「日立国際電気は、創業から 70 年にわたってさまざまな無線システムの構築に貢献してきた。このたび、グローバルで実績のあるノキアと協業することにより、ローカル5G/プライベート LTE ネットワークを用いた革新的なソリューションを国内市場に迅速に提供できるようになる。日立国際電気の無線システム構築のノウハウや、コアコンピタンスである無線技術や映像解析/AI 技術と、ノキアが全世界で展開している先進的なネットワーク製品やソリューションを組み合わせることによって、幅広いユーザに革新的な価値を提供していく」とコメントを出している。

 ノキアソリューションズ&ネットワークス代表執行役員社長 ジョン・ハリントン氏は「このようなパートナーシップにより、国内で需要が増えつつあるローカル 5G とプライベートLTE のニーズに、これまで以上に対応していくことができる。産業界全体にわたる幅広い知見と専門知識を持つパートナーと協業することは、産業界でローカル5GとプライベートLTE を広く推進していくためには不可欠だ。ノキアの包括的なエンドツーエンドのポートフォリオにより、安全でかつ信頼性の高い超広帯域無線ネットワークを活用して、日立国際電気とお客様をサポートしていく」とコメントを出している。