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業界初 MP1900Aで、400GbEトランシーバの8ch FECテストを実現【アンリツ】

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MP1900A

 アンリツは1月22日、シグナルクオリティアナライザ-R MP1900Aシリーズ PAM4 PPGの8ch 同期/FECパターン発生機能を開発したと発表した。
業界で初めて、QSFP-DD、OSFPトランシーバを用いた400GbE伝送や次世代800GbEのFECテストを実現したという。
対象市場:400GbE/800GbE通信機器
用途:400GbE/800GbE通信機器のビットエラーレート評価

開発の背景

 データセンタでは、QSFP-DD、OSFPトランシーバを用いた400GbEなど、高速・大容量伝送システムの導入が進展している。このシステムではPAM4方式や4レーン/8レーンなどの多レーン伝送が採用されており、伝送品質を確保するために、FECの使用が前提になっている。
 このため、伝送品質の検証ではジッタやISIストレスを加えた多レーンのFECパターンを用いて、QSFP-DD、OSFPのような光モジュールを経由した信号の誤り訂正率を確認する必要がある。
 この測定では、8チャネルの同期およびチャネル間の位相やパターンを適正に制御できる信号源が要求される。また、8レーンのうち1レーンにのみジッタストレスを加える方法では正しいFEC検証はできないため、同期した8レーン全てにジッタストレスを加えてテストする必要がある。
 そこでアンリツは、MP1900Aシリーズのパルスパターン発生器の機能を強化し、従来の1または4チャネルのパターンに加えて、今回新たに8チャネルのパターン同期機能とFECパターン発生機能を追加。高速PAM4 BERTで唯一400GbE向けに量産化が進む8レーンのトランシーバのFECテストを実現したという。

MP1900AシリーズによるFECパターンを使うストレステストの概要

 MP1900Aシリーズは、400GbE PAM4信号のマルチチャネルFECパターン発生とジッタ耐力測定をオールインワンでサポートしたBERT。
 PAM4 PPG MU196020Aのマルチモジュールと、Inter-Module Sync、FEC Pattern Generation、Emphasis、Adjustable ISIオプションを追加することにより、400GBASE-LR8/FR8規格で定義されている8チャネルが同期したFECパターンの発生、エラー挿入、ジッタ・ISIストレス機能をサポートする。
 同機能を用いて同期した8チャネルのストレス信号をQSFP-DDなどのトランシーバで伝送させ、エラー訂正後の結果を解析することにより、より高精度で再現性の高いFEC検証を実現する。