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2020年 Japan Prizeの「エレクトロニクス、情報、通信」分野でロバート・ギャラガー博士が受賞

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マサチューセッツ工科大学
名誉教授
ロバート・ギャラガー博士

 国際科学技術財団は2月4日、2020年(第36回)Japan Prize(日本国際賞)の受賞者を発表した。今年は「エレクトロニクス、情報、通信」分野と「生命科学」分野が授賞分野として選定され、「エレクトロニクス、情報、通信」分野では、マサチューセッツ工科大学名誉教授のロバート・ギャラガー博士(米国)が選ばれた。ギャラガー博士の授賞業績は「情報理論・符号理論に対する先駆的貢献」が授賞業績。

ロバート・ギャラガー博士の研究概要
 テレビやパソコン、携帯電話など生活に身近な通信機器から、素粒子物理学や天文学などビッグデータを駆使する最先端の研究にいたるまで、デジタル情報通信は今日の社会を支える基盤技術の一つとなっている。しかしながらデータ通信を行う際には、外部から入るノイズ(雑音)などの影響により、誤りが生じる。そこで、この誤りを検出して訂正するための方法が、長年にわたり研究されてきた。
 ロバート・ギャラガー博士が提案したLDPC 符号(低密度パリティ検査符号:Low-Density Parity-Check Codes)は、極めて高い信頼性があり、かつ実用面でも優れている。モバイル5Gでの採用をはじめ、高速大容量通信を支える技術として期待されている。

 また、4月には「Japan Prize Week(日本国際賞週間)」として、受賞者が来日しての様々な行事が予定されており、4月15日には国立劇場にて授賞式、4月16日には東京大学伊藤国際学術研究センターにて受賞記念講演会が予定されている。受賞者には、授賞式において賞状、賞牌および賞金5,000万円(各分野)が贈られる。