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シスコ、NTTドコモの5Gに向けたビジネスモデル変革を支援

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 シスコシステムズ(以下、シスコ)は2月26日、NTTドコモ(以下、ドコモ)が商用サービスに備え、同社の5G向けモバイルバックホールの最適化のためにネットワークのスライシング技術としてシスコのCisco Network Convergence System(以下、NCS)ルータおよびセグメントルーティング技術を採用したことを発表した。

 モバイルバックホールは携帯基地局で5G無線とコアネットワークを接続してデータセンタへのフィードを行う伝送ネットワークで、データセンタには人やマシンがアクセスする必要のあるすべてのコンテンツやアプリケーションが格納されている。
 5Gへの移行に伴い、各種産業パートナーからより多様なネットワーク通信要件が生じている。従来型のトラフィックエンジニアリング技術を用いて、スケーラビリティ制約や難しい問題発生時に対処することが、多くの通信事業者やネットワーク事業者にとって課題となっている。
 Cisco NCS 560およびNCS 5500シリーズのルータは、コスト効率の高いモバイルバックホール向け配信用に設計されており、モジュラ型のため、モジュール交換によって25GEや400GE化を含むドコモの今後の5G基地局設備計画に柔軟に対応することができる。
 セグメントルーティングは、パケットヘッダにセグメント情報を付加することでパケットの通過経路の指定に役立ち、ラベル配布プロトコルが不要なため、よりシンプルかつ柔軟で、スケーラブルなネットワーク運用が可能になる。

 ドコモ 取締役常務執行役員兼R&Dイノベーション本部長の中村 寛氏は「当社は、5Gが社会課題の解決やより豊かな生活へのスタイルの革新をもたらすと確信している。様々な業種のパートナーとの連携によって、5Gのサービスを協創しており、これらのサービスを提供するには、より柔軟で安定したネットワークの提供が必要になる。シスコとの継続的なパートナーシップによって、高いネットワーク品質を提供していきたいと考えている」とコメントを出している。

 シスコ サービスプロバイダー事業担当シニア バイス プレジデント兼ゼネラルマネージャーのジョナサン・ダビッドソン(Jonathan Davidson)氏は「5Gでは、IPネットワークがこれまで以上に重要な役割を果たす。ネットワーク構築において自動化やプログラマビリティ、マススケール対応への一層の強化が求められる。ドコモとシスコは緊密に連携して5Gへの移行に向けて適切な道筋を綿密に策定し、インテリジェントなソフトウェア定義ネットワークを活用することによって、共通かつ信頼性の高いアーキテクチャーのもと、サービスを統合し、コスト削減とマルチドメインへの新サービスの提供を支援する」とコメントを出している。

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