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コーニング、QualcommTechnologiesの5G専門知識を用いた5Gミリ波屋内ネットワークシステムを発表

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 コーニングは2月20日(ニューヨーク州)、Qualcommの子会社であるQualcomm Technologiesと協力して、企業・公共施設向け5Gミリ波(mmWave)インフラシステムの開発に取り組んでいることを発表した。(抄訳は2月26日発表)
 この5Gシステムは、Qualcomm Technologiesの5G・ミリ波技術におけるリーダーシップと、業界実績のあるコーニングのスモールセルに関する専門知識を組み合わせることで、費用を抑えつつ設置しやすい屋内5G対応ネットワークを提供できるように設計されている。

 コーニングのシステムは、オフィス、大学キャンパス、病院、ホテル、ショッピングセンターなどを含む屋内施設において、ミリ波周波数帯での5G NRを提供できる初めてのシステムとなる。この5Gシステムは、コーニングの仮想化RANアーキテクチャを活用することで、設置されたミリ波スモールセルを管理する。
 Qualcomm FSM100xx 5G RANプラットフォームを活用することにより、コーニングは、小型で強力かつ省電力に設計されたミリ波設備を、拡張性を維持しながら、経済的に屋内に設置することが可能な、最先端のミリ波技術を手に入れた。
 コーニングは、Qualcommとの協力関係を通じて、同時ビームフォーミングや高度スケジューリングといった屋内環境に特有な要求をサポートするのに必要な新たな機能が実装できるようになると考えている。
 モバイルオペレーターは、Qualcomm FSM99xx 4G RANプラットフォームをコーニングのLTEエンタープライズRANシステムと組み合わせることで、迅速に5G-NSAサービスを設置できるようになる。

 コーニングオプティカルコミュニケーション ワイヤレスプロダクトラインマネジメントヴァイスプレジデントのミッシェル・エンガート氏は「コーニングは、何十年にもわたり、先進のモバイルネットワークの設計、設置、調整を行ってきた経験がある。こうしたネットワーク設計に関する経験や様々に異なる顧客要件に関する知識を用いて、お客様に貢献し、屋内5Gミリ波関連の複雑な課題を乗り越えていく。当社とQualcomm Technologiesの技術リーダーシップと経験を組み合わせて、特にエンタープライズ向けに開発される5Gミリ波システムに対して、より高性能で経済的なソリューションを提供していきたいと考えている」

 Qualcomm Technologies プロダクトマネジメント シニアディレクターのプニート・セティ氏は「コーニングとQualcomm Technologiesには、LTE、LTE-U/LAA、CBRSなどのインフライノベーションを達成してきた歴史がある。今回そうした実りある関係を5G時代へと進めることができ、大変嬉しく思っている。当社の5Gミリ波技術におけるリーダーシップ、実績があるコーニングのスモールセルやエンタープライズにおける専門知識を組み合わせることで、経済性に優れ、強力で拡張性に優れた5Gミリ波インフラを開発し、大容量で高性能な屋内5Gミリ波のメリットを提供できるものと期待している」とコメントを出している。

 コーニングは「コーニングのハードウェアは、小型で洗練された低電力のパッケージとして知られている。Qualcomm Technologiesの4G・5G RAN製品を活用することで、5Gソリューションにおいても同様のメリットをお客様に提供することを目指している。すでに当社の4G製品をご利用いただいているお客様は、5G-NSAサービスを利用可能にする簡単なプロセスにより、既存のシステムで5Gのメリットを享受できるようになる」としている。

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