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業界初、単芯および8~32 芯までのMPO コネクタ端面全面の汚れを、1回の操作で確認できるMPO/単芯両用コネクタ端面検査カメラ【フルーク・ネットワークス】

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光ファイバ障害の主原因であるコネクタ端面の汚れを瞬時に自動合否判定が可能

「FI-3000FiberInspector Ultra」

 TFF フルーク(以下、フルーク・ネットワークス)は3月3日、光ファイバ障害の主原因であるコネクタ端面の汚れについて、単芯および8~32芯までのMPO コネクタ端面全体の汚れを1 回の操作で 確認できる、業界初のMPO/単芯両用コネクタ端面検査カメラ「FI-3000FiberInspector Ultra(ファイバーインスペクター・ウルトラ)」を発表した。3 月5日より提供を開始する。(情報提供:アドバンプレス)
 価格は850,000 円~(税別)。初年度における売り上げ目標は100台。

 「FI-3000 FiberInspector Ultra」は、単芯ファイバおよびMPOファイバ端面の汚れの状態を、1 芯当たり2 秒以下で自動テストし、簡単で効率的に合否結果を得ることができる。業界に先駆けて、人間工学に基づいたマルチ・カメラ設計により実現した「ライブ・ビュー機能」により、簡単なタッチスクリーン操作でMPO ポートやパッチ・コードの端面全体をリアルタイムで表示することができる。
 「FI-3000 FiberInspector Ultra」は、「FI-3000 FiberInspector Ultra」本体、アクセサリとして2種類のプローブ・チップ・セット (12/24 芯UPC および12/24 芯APC)と単芯ファイバ・チップ取付用アダプタが付属している。別途、16/32 芯UPC アクセサリも用意されており、単芯用にはLC以外にMU, SC, ST, FC, E2000 などの多様なタイプの単芯ファイバ・コネクタ用チップをオプションで用意している。その他、ケース、充電式バッテリ、および汎用電源アダプタが用意されている。

光ファイバ障害の主な原因は、ファイバ端面(フェルール端面)の汚れ

 光ファイバ端面(フェルール端面)の汚れは、シングルモードおよびマルチモードの光ファイバ配線システムの問題の主な原因となっている。米フルーク・ネットワークスの調査によると、光ファイバ配線に当たる敷設工事業者/ネットワーク・オーナーの80%以上の問題が、光ファイバ配線でのコネクタのフェルール端面の汚れに起因するという結果が出ているという。
 汚れや微小なごみは挿入損失や反射の原因となり、光伝送が阻害され、トランシーバが光信号を正常に受信できなくなることがある。汚れは光ファイバ認証テストの前や実施中、または後に問題になる可能性があり、また嵌合時に一方の端面からもう一方の端面に移動する可能性がある。さらに、汚染されたコネクタを嵌合すると、微細な破片が物理的に接触している端面間で破砕され、恒久的な損傷を引き起こす危険がある。また、 保護キャップが付いていても、その樹脂表面がきれいに保たれているとは限らず、工場で終端処理されたパッチ・コードやピッグテールでさえも検査が必要となる。この光ファイバ障害のほとんどを占める汚れの原因を回避するには、試験の前に必ず光ファイバ端面を専用のクリーニング材で汚れを取り除かなければならない。
 フルーク・ネットワークスは「すべての光ファイバ端面をクリーニングするだけでは十分ではない。端面に汚れがないことを確認するためには、FI-3000 FiberInspector Ultra MPO/単芯両用コネクタ端面検査カメラのような特別に設計された高性能な専用光ファイバ端面検査ツールを使用して検査を行う必要がある」と指摘している。

単芯およびMPO 光ファイバ端面の手動および自動等級付け合否判定、LinkWareやスマートフォンを使用したレポート生成をサポートする業界初のソリューション

 「FI-3000 FiberInspector Ultra」は、業界で急速に普及している40Gbps、100Gbps 、200Gbps、400Gbps の高速データセンタにおけるバックボーン配線であるMPO配線と単芯ファイバの端面検査ができる、業界で最高速クラスのMPO コネクタ端面検査ソリューションで、8~32 芯までのMPO コネクタ端面の汚れ確認試験を1芯当たり2秒以下で完了することが可能だ。
 このソリューションにより、光ファイバ技術者はどのようなファイバ接続であっても、光ファイバの不具合の原因として最も多くあげられる端面の汚れを迅速に検査でき、FI-3000 の使用により、スマートフォンまたは同社のVersiv配線認証システムの画面上にファイバ端面のライブ・ビューをすぐに表示できる上、ジェスチャー操作によるインターフェースを活用して個々のファイバ端面の拡大や数秒で判断できる合否テストの実行が可能だ。
 また、オートフォーカス機能によって光ファイバ端面検査を即座に検査できるオートフォーカス機能の他、一時停止ボタンを使い、バックライト付きのVersivの大型ディスプレイ(320×240)でより詳細な検査を行うことができる等、光ファイバ配線の施工や測定の効率を大きく向上させることができる。

スマートフォンやVersivの画面上に表示された、端面検査のライブ・ビュー。どの芯を測定しているかや、検査の合否判定が一目で判る。

「FI-3000 FiberInspectorUltra」の主な特長

瞬時にリアルタイム画像を提供する、オートフォーカスおよびオートセンタリングのライブ・ビュー機能:コネクタを「FI-3000 FiberInspector Ultra」に挿入し、オートフォーカス・ボタンをタッチすると、ライブ・ビュー機能によって光ファイバ端面のライブ・ビューが瞬時に表示されます。デュアル・カメラ構成と、オートフォーカス機能による素早いセットアップにより端面全体の統合された単一の画像が、処理時間の遅延なく、瞬時に提供される。さらに、簡単なジェスチャー操作で対象部分を拡大し、コネクタ全体の横移動表示ができるほか、特定の光ファイバ画像をタップするだけで詳細表示が可能だ。

単芯ファイバならびにMPO コネクタ端面全体の自動テストを1 芯当たり 2 秒以下で実行して合否結果を表示:「FI-3000 FiberInspector Ultra」のオートテスト・モードは、コネクタ上のすべてのファイバ端面を検査して、IEC 61300-3-35 業界規格に基づく評価を行い、合否結果を迅速に提供する。ジェスチャー操作によるユーザ・インターフェースを介して、要約ビューと詳細ビューの切り替えを簡単に行える。

スマートフォンによるテストの実行結果の共有:測定結果は、スマートフォンの iOS/Android アプリを使用して、MPO 配線を検査し、検査結果をテキストやソーシャル・メディアで簡単に共有できる。また、「FI-3000 FiberInspector Ultra」を Versiv ケーブル配線認証システムと業界最先端の LinkWare PCケーブル・テスト管理ソフトウェアを組み合わせることで、メタル/光ファイバ配線の損失テスト、OTDR 測定、端面検査を実行して、結果を 1 つの完璧なレポートに統合することもできる。

暗い場所や配線の複雑なパッチ・パネルでの接続作業を容易にする特許取得中のフラッシュライト「PortBright」機能:独自のフラッシュライト「PortBright」(特許取得中)により、暗い場所や複雑なパッチ・パネルでの接続作業が容易になる。