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アンリツが5G NR FR1/FR2 OTA測定でBluetest社と協業

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1つのOTAチャンバーで5G NR FR1/FR2両方のOTA測定を実現

MT8000A

 アンリツは6月15日、スウェーデンのBluetestとの協業により、5G NR端末のOTA(Over The Air)測定における、新たな統合ソリューションを提供すると発表した。

 アンリツとBluetestは、従来からLTE/5G NR FR1(サブ6GHz帯)におけるOTA測定の分野で協業している。
 今回、BluetestのOTAリバブレーション測定システムRTS65が、5G NR FR2(ミリ波帯)において、CATR(Compact Antenna Test Range)に対応した。
 これにより、アンリツのラジオ コミュニケーション テストステーション MT8000Aと組み合わせることで、新たに5G NR FR2でのOTA測定に対応した。
 これまでLTE/5G NR FR1と5G NR FR2のOTA測定を行うためには、別々のOTAチャンバーが必要だったが、同統合ソリューションでは、1つのOTAチャンバーで双方のOTA測定が可能となる。これによりLTE/5G NR端末開発や、通信事業者受入試験のLTE/5G NR OTA試験環境構築において、設備コストの低減や省スペース化を実現する。

統合ソリューションの概要

 同統合ソリューションは、アンリツのラジオ コミュニケーション テストステーション MT8000Aとラジオ コミュニケーション アナライザ MT8821C、BluetestのOTA Reverberation Test System RTS65から構成されている。
 MT8000Aは、5G NRの高速大容量通信(eMBB)で必要とされる広帯域信号処理とビームフォーミングを含む、最新の5G NR技術をサポートするテストプラットフォーム。プロトコル試験に加え、2.5GHz、3.5GHz、4.5GHzなどのサブ6GHz帯から、28GHzおよび39GHzのミリ波帯までの5G NRの各バンドにおけるシグナリングRF測定をサポートしている。
 MT8821Cは、1台で2G/3G/LTEの携帯端末のRF送受信測定や最大スループット測定などが行える。
Bluetest社は、リバブレーションチャンバーとCATRを同じチャンバーの中で組み合わせることにより、RTS65独自のOTAリバブレーション測定システムを開発した。これにより、RTS65はOTA測定に要する時間を最適化し、研究開発における生産性を向上させる。最大16個の測定ポートを搭載し、28GHzと39GHzのミリ波帯を含む、5G NR測定をサポートしている。また、測定コンピュータが内蔵され、タッチスクリーン・インタフェースがついているため、測定値の制御とモニタリングが簡単に行える。
 MT8000A、MT8821CとRTS65を組み合わせて、RF送受信試験機能、擬似基地局機能、測定結果のモニタリング機能などを有する開発環境を構築することにより、LTE、5G NR FR1/FR2端末のOTA測定を効率良く行える。

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