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LogStareが起業後初のセキュリティ運用ソフトウェア「LogStare Collector 2.0」をリリース

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メトリクス監視、都道府県別表示でボトルネック分析や予兆検知、エリア特化の支援が可能に

 LogStareは9月1日、セキュアヴェイルから引き継ぎ開発・販売するセキュリティ運用ソフトウェア「LogStare Collector」を大幅にバージョンアップさせ、アプリケーションやミドルウェアも一元管理するメトリクス監視に対応するなどした「LogStare Collector 2.0」を起業後初めてリリースした。

 従来のLogStare Collectorは、ファイアウォールをはじめとしたネットワーク機器やサーバなど、企業のITインフラの稼働状況を可視化し、障害監視やログ分析を行なう統合運用管理ツールとして、多くのSIer、企業に導入されている。
 今回リリースしたバージョン2.0ではユーザーインターフェースの改良、アラートメール通知機能の改良といった利便性の向上に加え、アプリケーション毎にパフォーマンスを監視するメトリクス監視と、リアルタイム監視モニターにおける都道府県別の地図表示という2つの大きな新機能を搭載。
 ボトルネック分析や不正アクセスの予兆検知、エリアに特化したサービス支援が可能となった。

 新バージョンの価格は\298,000~(税別)、従来のLogStare Collectorからのバージョンアップは無料。

 LogStareは「今後もLogStare Collectorの機能拡充・改善を継続し、LogStare Collectorの拡張プラットフォームを含んだ上位の次世代のマネージド・セキュリティ・プラットフォーム商品であるLogStare Reporterとの連携を強化するなど、企業のIT運用に不可欠なセキュリティ運用製品およびサービスを提供していく」との考えを示している。

メトリクス監視

 メトリクス情報の収集・監視機能を搭載したことによって、アプリケーション毎に定義されたパフォーマンス情報を監視できることになり、ハードウェアのリソースを監視する従来のネットワーク監視ツールに対して、統合運用管理ツールとして活用の幅が広がった。
 クラウドやHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)のような仮想環境において、エージェントレスでありながら正確性の高い性能監視を実現するとともに、複数ベンダの製品・サービスを一元的に管理し、一つの画面で全ての製品のステータスを一覧できる。
 また、情報の収集先をソフトウェアやミドルウェアに向けることで、ERPなどの企業の基幹システム、ビッグデータに利用される並列分散処理基盤などの監視が可能となり、アプリケーションレベルでの不具合の早期発見やボトルネック分析、不正アクセスの予兆検知を実現する。

収集したメトリクスはダッシュボードで可視化

リアルタイム監視モニターにおける都道府県地図表示

 従来、日本地図のみだったものから各都道府県の地図へと、より詳細な地図をリアルタイム監視モニターの背景画像として設定できるように改善。
 地図上の任意の地点に監視対象機器のアイコンを配置し、そのステータスを表示することができるようになった。
 障害発生時に、どの地区のどの機器にどのような不具合が出ているか、リアルタイム監視モニタ上で、より直感的に把握することができる。
 LogStareは「特定エリアに多拠点展開する企業や、地場の顧客にサービス提供するSIerの、運用・監視業務に適しており、これまで以上にバックアップする」としている。

各地に点在するネットワーク機器のステータスを直感的に把握


各県の画像を組み合わせて広域のエリアを表現することも可能