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China Mobile International がFrankfurt Data Centreをオープン

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 China Mobile International(CMI)は、ドイツに新しいデータセンタを開設したと発表した。専用のティア3施設はフランクフルトに設置された。(情報提供:共同通信PRワイヤー。2月8日(フランクフルト))

China Mobile InternationalがFrankfurt Data Centreをオープン

 アジア・欧州間の貿易は、教育、研究をはじめとする分野での大幅な地域間投資と拡大するコラボレーションによって堅調を維持している。このFrankfurt Data Centreは、拡大し続けるCMIグローバルネットワークの重要な増強であり、国際ネットワークエクスチェンジ・ハブおよびイIDCとして機能する。

 CMIのCEOであるLi Feng博士は「CMIは、同社の欧州2番目となるデータセンタをフランクフルトに設置し、セキュアかつ信頼できる高速接続を提供し、欧州とアジア間のより緊密なつながりを実現することをサポートする。COVID-19によってオンラインでの時間を費やすユーザが増えており、リモートワークやオンラインショッピングのためのデジタルツールへの依存も高まっている。テクノロジーは我々の生活のほぼ全ての分野に内在するものであり、より多くのデータがプロセスされ、保存されなければならない。これは言い換えると、クラウドおよびコンテンツ配信ソリューションに対する需要が高まることを意味している。CMIは、プロフェッショナルなワンストップショップ・サービスを提供し、通信事業者および企業顧客が新しいデジタルグローバリゼーションの時代に、ユーザのニーズに応え、それを満たすことを支援する」とコメントを出している。

 新しいフランクフルト施設は、CMIのシンガポールおよび英国にあるデータセンタ、香港のGlobal Network Centre、広範なグローバルモバイル通信およびクラウドネットワークインフラストラクチャとシームレスに接続する。新しいデータセンタは通信事業者向け統合ソリューションのiConnectの国際的なコネクティビティを強化し、CMI iSolutionsおよびmCloudによって企業サービスを世界中の企業に提供する。2,000社以上の国際企業は現在、IDC、情報通信技術(ICT)、IoT、クラウド向けにコネクティビティとスペシャリストソリューションのためにCMIのiSolutions製品スイートを活用するとともに、1万以上の企業ユーザはCMIのmCloudクラウドネットワーク統合プラットフォームに依存している。

 CMIの世界展開には、ケーブルシステム、ポインツオブプレゼンス(POPs)、データセンタに加え、世界210以上の都市にサービスを拡大する29のデータセンタサービスプロバイダとの提携合意が含まれる。

 専門家チームは、世界の金融セクタ組織がパブリッククラウド、プライベートクラウド、物理的アーキテクチャで業界の厳格なセキュリティとコンプライアンス要件を満たす柔軟なハイブリッドITインフラストラクチャを構築することを支援する。CMIの統合クラウドネットワーキング製品は、銀行、保険会社、セキュリティ企業、フィンテックがセキュアなグローバルデータセンタ、専用の低レイテンシルート、クラウド接続にアクセスすることを支援する。CMIは同社のグローバルネットワークインフラストラクチャを活用し、クラウドプロビジョニングのリードタイムを従来の接続サービス展開に必要とされるリードタイムの何分の1に相当する数秒に短縮するmCloudを介してサービスレディのクロスボーダーバックボーンを提供する。これは、mCloudのCloud Connectソリューションが世界中のさまざまなクラウド地域をスムーズに統合することによって、POP-to-POP接続の利用を99.99%保証する。

 Li Feng博士は「ケーブルシステム、データセンタ、80以上のCloud Connect POPの広範な事業を展開するCMIは、十分な帯域幅、柔軟なコネクティビティ、包括的なワンストップサービスを持ち、世界規模のアクセスを提供する。国際的な顧客、とりわけ欧州進出を目指している中国の企業にサービスを提供する当社の新しい施設は、フランクフルトを一流のデータセンタハブとして確立することに役立っている」とコメントを出している。

 メルフェルデンにあるCMI Frankfurt Data Centreは、デュアルダイバーシティ・パスと高度な9層のセキュリティコントロールを備える2つの個別ケーブル引き込み線で設計されている。この新設の施設は、2つの異なる配電所からのデュアル電源サプライによって供給される。この電力システムは2Nトランスフォーマと、12分間のバックアップバッテリを備えたUPSによってサポートされる。このデータセンタの冷却システムには、継続的な冷却バックアップのために確保されている冷水ストレージが含まれる。

 新しいデータセンタは、Uptime InstituteのTier Certification of Design Documents(TCDD)規格によって認定されたティアIIIだ。CMIは、Payment Card Industry – Data Security Standard(PCI-DSS)、TUViT Trusted Site Infrastructure(TSI)Level 3、Tier Certification of Constructed Facilities(TCCF)規格、セキュリティおよび品質管理のための関連するISO認定を含む、その他の国際認定も獲得する予定だという。

 企業が包括的なワンストップショップソリューションの恩恵をますます望んでいることを受け、CMIはプロフェッショナルコロケーション、クロスコネクト、リモートハンドサービスサポートを含む全種類の付加価値サービスの提供にコミットする。後者は、企業のための保守業務およびIT管理向けのオンサイト技術者を提供し、社内要員のサイト訪問の必要性を最小化する。
 CMIは「高まる多国籍企業の需要に応えるため、我々は世界でのプレゼンスを促進し、効果的なコンバージェンスおよびアジリティを達成するデータセンタシナジーを最大化して、高帯域コネクティビティのグローバルアクセスを提供する」との考えを示している。