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干渉波のチェックや5G/LTE基地局の建設・保守業務をサポートする、多機能スペクトラムアナライザ

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MS2080A

 アンリツは12月9日、干渉波のチェックや5G/LTE基地局の建設・保守業務をサポートするコンパクトでポータブルなスペクトラムアナライザ MS2080Aの販売を開始した。

 同製品は、9 kHzから4 GHz帯までの周波数をカバーし、9つの測定機能を集約した多機能スペクトラムアナライザで、要求の厳しいフィールドでの測定において時間とコストの削減に貢献する。

 MS2080Aは、45 GHz/sでの高速掃引やAM/FMオーディオ復調などの高度な機能に加え、+/- 1dBのレベル確度を含む最高クラスのRF性能を兼ね備えている。また、ケーブル・アンテナアナライザ機能、パワーメータ機能、および5G/LTE解析などに対応し、新旧の通信ネットワークの測定要求をサポートする理想的な汎用測定器だ。

製品概要
 同製品には、2 µs POIを実現するリアルタイムスペクトラムアナライザ(RTSA)をオプションとして追加可能だ。最大帯域幅40 MHz、表示平均雑音レベル -150dBm未満の性能を持つこのオプションは、識別が困難な様々な信号を特定するのに適していまる。スペクトログラムにより、不規則に出現する信号や周波数が変化する信号の振る舞いを表示・記録することができる。

 MS2080Aは、4 GHzまでの全ての5GおよびLTE基地局の周波数帯をカバーし、建設・保守をサポートする。また、TDD信号を正確に検証するため、送信機が送信する時間のみを選定するゲートスイープ解析機能が提供されている。さらに、MS2080Aは、5G/LTE変調品質測定時を含めカバレッジマッピングを提供し、高品質なOver The Air(OTA)を実現する。

 アンリツは「本製品は、フィールドの過酷な環境で活躍する、信頼性の高い汎用測定器だ。このクラスの測定器では唯一、5ワットの連続RF信号入力に対する耐性を備えており、高出力送信機の信号を誤って入力した際に、測定器が故障しにくい構造となっている」と説明している。

 解像度1280×800の10インチ大型タッチパネルのディスプレイは、直感的な操作が可能で、耐衝撃保護等級 IK08仕様を満たしている。また、画面内の一部メニューを非表示状態にすることで、測定結果表示を最大化して見ることができる。

 アンリツは「本体付属のソフトケースはIP52の環境保護等級を持ち、輸送中や雨天時でも機器を保護する。重さ4 kg未満、小型筐体で可搬性に優れ、高性能、高機能を実現した最新のスペクトラムアナライザだ」とコメントを出している。