シンクレイヤとNCT が、50Gbps超高速インターネットをPONで実現するフィールド実証
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シンクレイヤは1月14日、CCJグループのエヌ・シィ・ティ(以下、NCT)と協業し、50G-PONを用いた50Gbpsの超高速光インターネットサービスのフィールド実証を1月に開始すると発表した。
シンクレイヤは「FTTHにおける50G-PON規格のフィールド実証は国内初の取り組みとなる」としている。
50G-PONでDX化に貢献
50Gbpsの通信速度は非常に高速であり、大容量データの送受信やリアルタイム性が求められる用途に適している。データ転送や高解像度のストリーミングだけでなく、遠隔医療やリモートロボット制御など、高速かつ低遅延が求められるサービスにも対応可能となる。
シンクレイヤは「2018年に経済産業省が公表したDXレポートでは、日本は他国に比べると様々な領域においてDX化が遅れており、このまま変革が進まなければ競争力が低下し、2025年から年間で約12兆円もの経済損失が発生すると推測されている。こうした背景のもと、現在は様々な分野でDX化が求められており、超高速インターネットの需要はさらに拡大していくと予想される」とし、「高速インターネットサービス提供の一助となるべく、現在製品化されているPONの中で最も高速である『50G-PON』を利用した国内初のフィールド実証をNCTと協業で行う」としている。

各通信速度の理論値
実証の概要
目 的:エンドユーザー向けの50Gbpsサービスの導入
実施期間:2025年1月~(終了時期未定)
対 象:新潟県中越・県央地域
実施方法
センター機器としてシンクレイヤのブランドであるOLT【MA5800-X7 】に50G-PON&XGS-PON Comboカードを実装し、ユーザ宅には50G-PON ONUを利用。シンクレイヤは、システムインテグレーションや運用検証を行うとともに、NCTの協力のもと、既設のFTTH伝送路やダークファイバを活用し、速度測定や各種機能の確認を含むフィールド実証を実施。

フィールド実証のイメージ

フィールド実証の検証機器
シンクレイヤは「経営理念にある『最先端技術に挑戦し、高度な機器の提供とネットワークシステムの構築を通じて社会に貢献する』に基づき、今後も社会とお客様のニーズを的確に捉え、革新的な製品開発に注力していく」としている。