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シー・ティー・ワイとケーブルネット鈴鹿が、国内最先端の50Gbps光インターネット実現に向けて50G-PONを用いたフィールド実証を開始

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 CCJグループのシー・ティー・ワイ(以下、CTY)とケーブルネット鈴鹿(以下、CNS)は7月30日、ZTEジャパン (以下、ZTE)の協力のもと、次世代 光アクセス技術「50G-PON」を用いたFTTH 50Gbpsサービスのフィールド実証を8月に実施すると発表した。

実証の背景
 CTYおよびCNSは、2018年に三重県内で初となる10Gbpsサービスを開始するなど、地域における超高速 インターネットサービスの先駆者としての取り組みを続けてきた。 今回の実証では、ZTE製の最新50G-PON OLT「ZXA10 C650H」を活用し、既存の自社FTTH回線を用いて最大50Gbpsの高速通信性能の評価およびサービス化に向けた技術検証を行う。
 CTYとCNSは「本実証により、地域に根ざした通信インフラ事業者として、今後も最先端の技術を積極的に取り入れ、 地域住民の利便性向上とデジタル化社会への貢献をめざしていく」としている。

実証の概要
目的:FTTH 50Gbpsサービス提供に向けた性能・互換性・運用性の検証

使用機材:ZTE製 50G-PON OLTとONU

検証内容:速度測定、自社伝送路による伝送試験、VR Game、4K/8K動画等の実証

フィールド実証のイメージ。

通信速度比較

設備の特徴
 ZTEが開発した3世代TDM方式50G-PON Comboボードにより、50G-PON、10G EPON、EPONの規格の共存を可能にした(※ZTE製OLTとONUの組み合わせの場合、各規格の共存が可能)。
 これにより、下位互換性を維持しながら、既存伝送ネットワークの資産を最大限に活用でき、ネットワーク進化の技術的ハードルと運用コストの大幅な削減を実現している。また、将来的な超高速FTTH、低遅延かつ高信頼性が求められる法人向けのネットワークなど、多様なアプリケーションへの応用に向けた堅固な基盤が築かれる。

フィールド実証の仕様機器。

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