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京セラが、PCIe6.0対応プラガブル型光電集積モジュールを開発

データセンタ/LAN 無料

次世代データセンタの高速・省電力化に貢献

 京セラは3月10日、データセンタ内の光通信化と省電力化に貢献する光電集積モジュール「OPTINITY」の新製品として、新たに通信規格PCIe6.0に対応したプラガブル型モジュール(OSFP-XD)を開発したと発表した。(情報提供:共同通信PRワイヤー)

 京セラはこれまで、PCIe5.0対応のCPUやGPUなどからの電気信号を光信号に変換するオンボード型の光電集積モジュールを開発してきた。今回、通信規格をPCIe6.0に対応させることで高速・大容量通信を実現するとともに、プラガブル型の採用によりシステム設計の自由度と汎用性を高め、導入しやすさの向上を図っている。なお、京セラはオンボード型の開発も継続しており、用途やシステム構成に応じた最適な光インターフェースの提供をめざしている。
 本開発品は、京セラのCVCファンドである京セラベンチャー・イノベーションファンド 1 号(以下:KVIF-I)を通じて出資しているAuthenXと連携して開発したもの。OFC 2026(展示会:3月17~19日。ロサンゼルス)のAuthenXブースで本開発品が展示される。

OPTINITY OSFP-XD

データセンタでの光接続イメージ図

開発の背景

 近年、生成AIなどの進展などを背景に、データセンタで取り扱うデータ量は急速に増加している。これに伴い、GPUやAIアクセラレータなどの高性能演算デバイス間を接続するPCIeインターフェースも、さらなる高速・大容量化が求められている。
 一方、従来の電気配線による接続では、伝送距離が延びるほど信号損失が増え、消費電力が増大するという課題がある。また、通信の安定性を確保するためにリタイマーが必要となる場合があり、通信遅延やさらなる消費電力増加につながる。その結果、ラック内の設備配置の自由度が制約され、冷却効率の最適化や保守性の向上が困難となっていた。
 こうした課題に対し、光信号による接続は、離れた機器間でも低損失で安定した伝送を可能にし、システム設計の柔軟性を高める技術として注目されている。これにより、データセンタ全体の効率化と省電力化への貢献が期待される。
 このような背景のもと、京セラはオンボード型光電集積モジュールの開発に加え、PCIe6.0に対応したプラガブル型モジュールを新たに開発した。

本開発品の特長

次世代規格PCIe 6.0光接続に対応し、大容量化・低消費電力化に貢献
OSFP-XDフォームファクタを用いて、PCIe 6.0(レーンあたり64 GT/s)に対応した高速・大容量通信を実現した。
また、光伝送では電気配線で必要となるリタイマーが不要となるため、PCIeデバイス間接続に伴う消費電力の大幅な削減に寄与する。これにより、データセンタ全体の省電力化に貢献し、環境負荷低減とランニングコスト削減の両立が可能となる。

プラガブル型による高い汎用性
プラガブル型を採用することで、システム設計の自由度を高めるとともに、既存システムへの導入や将来的な拡張を容易にする。

長距離接続による設計自由度の向上
従来の電気配線ではPCIeデバイス間の接続距離は10 メートル以下に制限されていたが、光ファイバを用いることで長距離での伝送が可能となる。これにより、ラック間接続やラック内での柔軟な機器配置が可能となり、冷却効率の最適化や保守性の大幅な向上に寄与する。

今後の展開

 京セラは、オンボード型や OSFP-XD に加え、 Optical CDFPなど、用途に応じた多様なフォームファクタに対応するモジュールを開発し、順次ラインアップを拡張していく予定だ。同社は「将来の大規模コンピューティングを支える光インターコネクト技術の進化に貢献していく」としている。

Optical CDFP