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「通信・放送Week 2019」開催直前 主催者インタビュー ~製品の商談から企業同士の協業まで生み出すビジネスマッチングイベント~

INTERVIEW 有料

 通信・放送業界の最先端技術が集う総合展示会「通信・放送Week2019」が、7月17日から19日の3日間、「青海展示棟」(りんかい線「東京テレポート駅」より徒歩2分。ゆりかもめ「青海駅」より徒歩4分)にて開催される。
 「通信・放送Week」は4つの専門展で構成されており、「光通信技術展」「映像伝送EXPO」、そして名称を新たにした「4K・8K映像技術展(旧:4K・8K機材展)」、「5G/IoT通信展(旧:次世代モバイル通信展)」において各分野の最新情報が展示される。通信・放送Week事務局は「今年は出展社数、協賛団体数、セミナー本数の全てが前回よりも増加していますので、来場者数も前回実績の24,852人を上回る30,000人以上を見込んでいます」と話している。
 今回のインタビューでは、同展事務局長の土屋勝利氏、同展事務局の近藤直暉氏から、最新の状況について聞いた。
(OPTCOM編集部 柿沼毅郎)

左:通信・放送Week事務局長の土屋勝利氏
右:通信・放送Week事務局の近藤直暉氏

OPTCOM:5月時点の出展社数や出展製品の傾向を教えてください。
土屋事務局長:
4つの専門展を合計すると380社の出展が決まっています。前回の出展社数が260社でしたので、約1.5倍の規模での開催となります。中でも「5G/IoT通信展」の出展社数は前回と比べて3倍となっており、非常に盛り上がっています。
 世界的には5Gをキーワードに含めた展示会は数多く開催されていますが、5G技術の専門展となると数は少なく、配信コンテンツが主体の展示会がほとんどです。対して「5G/IoT通信展」は、5GやIoTを支えるインフラや、基礎・基盤技術、材料関係が展示されるという、他には無い専門展として昨年より開催しました。当初は通信システムやデバイス、基地局関係の展示を想定していたのですが、実際には想定以上に裾野の広がりを見せており、5Gというビジネスチャンスに取り組む人達が非常に増えていると感じます。来場者の事前登録でも通信事業者が増えており、これは従来の光通信の部署の方に加え、無線の部署の方が増えたことによるものです。

近藤氏:「5G/IoT通信展」の出展社が展示をする5G製品としては、森田テックの5G測定ソリューション、そして日本アンテナやハヤシレピックの5Gアンテナなど、測定・解析や受信機が多い状況です。また、セラミック材料やフッ素樹脂など高周波部品に使用される材料も5Gでは高性能になりますので、日本特殊陶業、旭化成といった材料メーカーの出展も増えています。こうした通信に直接関係する商材の他、5G網を整備する中で通信基地局が次々と増設されることから、その避雷針やバッテリーといった基地局部材の展示もあります。一方で、IoT関連の出展社も増えており、LPWAのチップ・モジュールからネットワークまで紹介する京セラコミュニケーションシステムや、LPWAによるガス・水道メーターソリューションを紹介するアズビル金門のような出展社も増えています。

土屋事務局長:「通信・放送Week」を構成する4つの専門展は関連性が強いので、一つのブースの中に光通信のコーナーと無線通信のコーナー、あるいは通信のコーナーと映像伝送のコーナーを設ける出展社は増えています。例えば「光通信技術展」の出展社であるキーサイトテクノロジーや横河計測など複数の企業が5Gソリューションをお持ちなので、以前よりもブースを拡大して光と5Gの両方を展示するというケースが増えています。「光通信技術展」だから光通信の商材しか展示していないということはありませんので、ご来場の際には同時開催展もご覧いただくことで、新しい発見があると思います。

近藤氏:通信と映像ということでは、「映像伝送EXPO」でIP伝送や配信ソリューションの出展社が増えてきています。例えば、伊藤忠ケーブルシステムは非圧縮4K信号の長距離伝送装置、ミハル通信は8K映像を市販8Kテレビに伝送する館内共聴システムを展示します。また「4K・8K映像技術展」では初出展企業が非常に多く、その一社であるニコンでは少人数での4Kライブ配信をサポートするソリューションを展示します。

会場レイアウト図

――:今年はセミナーの本数も大幅に増えていますね。
近藤氏:3日間を通じて計50本のセミナーを開催し、4展それぞれで基調講演を設けています。
「光通信技術展」の基調講演では、富士通より5Gに関する同社の最新技術動向を解説していただきます。また同展では例年通りセミナー委員の方々に構築していただいた専門技術セミナーを10本ご用意しています。専門技術セミナーのキーワードとしては、5Gやデータセンタの他、400G、1T、Over1T、光機能集積回路、Society 5.0、自動運転といった次世代の技術・概念も含めて網羅しています。

土屋事務局長:「5G/IoT通信展」では5Gに特化した6本の講演を開催します。総務省 総合通信基盤局 谷脇局長とKDDI 赤木執行役員常務による基調講演の他、NTTドコモ、ソフトバンク、楽天モバイルといった日本の全モバイルキャリアが登壇し、各社の取組みについて講演いただきます。また、インターネット協会、Nokia からも、5Gの実現に向けたアーキテクチャや5Gのもたらすビジネスチャンスについて解説していただきます。
 通信と放送の融合に欠かせない分野となる「映像伝送EXPO」では、総務省とNTTコミュニケーションズより映像配信ビジネスを支える最新技術動向についての基調講演を開催します。この他にも、NTTぷららによる「ひかりTVの進化型プラットフォーム戦略」、Videon Centralによる「米国市場のトレンド」や、WOWOWが描く今後の放送・映像配信ビジネスなど多彩な内容をご用意しています。
 2020年東京五輪を目前に控え、ますます市場が盛り上がる「4K・8K映像技術展」では、行政分野から総務省 情報流通行政局が今後の政策を、放送事業者からNHK、関西テレビ、TBSテレビに登壇いただき、各社の最新技術動向を講演いただく予定です。また、IMAGICA GROUP、ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ、シャープなど、コンテンツから機材まで放送事業に携わる様々な立場から今後の4K・8K放送の展望を垣間見ることのできる講演が連日行われます。また、これ以外にも、LPWAのセミナーを14本、4K・8K活用セミナーを2本ご用意しています。
 聴講申込者数も順調に増えており、5月の時点で前回の2倍となっています。前回は1つの講演で約1,500名が集まったものもあるので、今年はそれ以上の規模になります。会期中の3日間は通信と放送のキーパーソンが一堂に会して講演することになりますので、ご来場される方には3日間の予定を組んでいただき、講演や展示会場で各分野の情報を集中的に手に入れて欲しいと思います。(講演は全て事前申込制/満席になり次第終了)

前回の会場風景

――:会場を効率良く回るためには「通信・放送Week2019」公式サイトの事前チェックが不可欠かと思いますが、公式サイトをうまく活用するコツがあれば教えてください。
土屋事務局長:
公式サイトからアクセスできる「出展社・製品 検索」では、出展社名だけでなく製品名・キーワードからも検索できるようにしてあります。今回は出展社数が380社と多く、1社あたり6製品ほどが登録されますので、約2,300点の製品から検索ができます。検索範囲は4つの専門展を対象にすることもできますので、例えば先ほどお話したような光通信の専門展にある5G製品も事前に把握することができます。
 また、製品情報のページには出展社の事前アポイント用問い合わせ先情報も登録しています。来場者が自社の課題や要望を事前に伝えておくことで出展社側も十分な準備ができ、会期当日はお互いに効率良くビジネスを進めることができます。
 セミナー情報の詳細も公式サイトでご紹介していますので、こちらも事前にご確認のうえ、スケジュールを調整していただければと思います。

――:最後に、来場者へのメッセージをお願いします。
土屋事務局長:
光通信から始まった本展に映像と無線が加わったことで、出展社からは顧客の広がりを実感しているというお声を頂いています。また、弊社では、工場や自動車、農業といった様々な分野の展示会も手掛けており、そうした分野の方々に対して通信やIoTで課題が解決できると「通信・放送Week」をご紹介していますので、通信分野や映像分野以外の方も多数ご来場いただいています。そうした経緯もあり、出展社ブースには各社のトップの方も待機していますので、来場者とのトップ会談により企業同士の協業に繋がった事例も増えています。海外からの出展社数も昨年と比べて1.2倍に増えていますので、ご来場の皆様には製品の商談だけでなく、パートナー企業を探す場としても「通信・放送Week」をご活用いただければと思います。

今年の会場は「青海展示棟」となる。