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通信用蓄電池モジュールを仮置きする際、安全かつ効率良く回転できる治具を開発

 エクシオグループは、VE提案採用品および現在提案中の現場で役立つ提案品、また災害対策等13点を紹介。本記事ではその中から、蓄電池モジュール作業に役立つ開発品を取り上げる。

バッテリー回転治具

従来方法である人力2名での作業では、タイミングが合わず危険な場面が多々あった。

 通信用蓄電池の重量物は移動・組み立て時に縦方向に向きを回転する必要がある。同社は「現行の作業では、門型クレーンを設置し、ウインチで吊上げ地切り後、不安定な状態で人力により回転させるか、床面にて大変な思いをして人力で回転させるかのいずれかで実施してきた。いずれの場合においても大きな力が必要となり、人身事故のリスクをはらむ作業となっていた」としており、「そこで、指や足の挟み込みリスクを大きく低減する『バッテリー回転治具』を開発した。これにより、蓄電池モジュールに直接触れることなく、向き変更が容易にできるようになった」と説明している。
 この「バッテリー回転治具」は、てこの原理を応用したもので、支点を円弧状・作用点を重量物の触れる面すべて・力点の構造も連続的に力を加えられる形状(四半円状)となっている。これにより、重量物が安定するとともに、必要となる力のモーメントを大幅に軽減できるようになった。
 主な特長は次の通り。

  • ガラス繊維入り強化プラスチック製のため、軽量で持ち運びが容易。
  • 蓄電池モジュール接点にはゴム材を使用しているため、滑りがない。また、損傷を防げる。
  • 蓄電池モジュールに直接触れることなく向きを変更できる。
  • 材質がガラス繊維入り強化プラスチックであるため、バッテリー極柱部接触(作業周辺の設置済みバッテリー含む)による短絡が発生しない。
  • 蓄電池モジュールサイズ(1000AH~6000AH MST型)に対応可能。

『バッテリー回転治具』の利用シーン。より安全な作業を実現できる。

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