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つくばフォーラム2022Preview【NEC】

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環境モニタリングや、IOWN社会実装に向けた取り組み

光ファイバセンシングシステム「IOFS」

 IOFSは、同社の光通信技術による感度の良さや、DXやAI技術による分析能力・見える化が活かされている。今回は、既設の通信用光ファイバケーブルの保守、運用に役立つ環境モニタリングとして、次の3つのソリューションが展示される。
 『ファイバケーブル切断防止』では、既設ファイバの平常状態を学習することで、周辺工事など異常を検知し、管理者にアラームを出す。既設ファイバに対して網羅的に遠隔検知でき、感度が良いので、遠方から近づいてくる異常(掘削工事など)もいち早く検知でき、早期対応に繋がる。
 『ファイバ位置確認』では、既設ファイバに振動を与えて位置情報を解析することで、ファイバルートだけでなく、従来は困難だった実際の位置やケーブル長まで地図情報システムに表示できる。
 『ファイバケーブル特定』では、ファイバに振動を与え、ファイバ毎に振動の有無を検知して特定のファイバを識別する。従来、キャリア設備等のケーブルの束から特定の対象を識別するのは難しく、障害箇所の特定が⾧期化する原因にもなっていたが、これにより短時間で識別できる。
 これらのソリューションは、分析プラットフォームをクラウドやオンプレに設置可能だ。また、スマートフォンと連携したリモート操作や判定結果の確認もできるという。

光ファイバセンシングシステム「IOFS」の高度な環境モニタリングは、NECが光ケーブル通信で培った技術を活用することで実現している。

コヒーレントLiDARシステム

 このシステムは、光通信で培った高感度光送受信技術と点群データ分析技術を3次元光センシングに応用することで、『長距離監視(~1km)』や『高精度』といった他社との差別化になる特長を有した環境モニタリングを実現している。
 目視やカメラでは捉えきれない微小な変化も抽出でき、取得した点群情報を独自アルゴリズムで分析することで『物体変化』『堆積物』『異物』『表面状態』の検知が可能だ。1km先の小さな異物の点群情報も正確に捉えることができるので、見通しの良い飛行場の滑走路に落ちている異物も把握できる。これらは、点群に含まれている測距値や輝度の情報から把握できる。また、ドップラー効果を使って光の波長シフト量を捉えることで、『速度』も計測できるという。
 点群の輝度情報は、周囲との差分を把握することで錆び、時間での差分を把握することで漏油などを把握できる。また、形状情報は、周囲との差分や、時間での差分を把握することで、異物や破損を把握できる。これらのミリ単位の変位を、自動で検知することも可能だ。
 同社は「こうした特長をインフラのモニタリングで活かすことで、例えば大きな工場や橋の老朽化における点検など、人に依存していた作業を自動化できる。また、堆積物の高さや幅の測距、角度を算出し、体積を推定することができるので、広い工場に積まれた原料の体積を自動的に把握し、在庫管理を効率化できる」と話す。

IOWN社会実装に向けた取り組み

 2030年に向けた同社の研究開発の現状や、IOWN Global Forumでの活動内容が展示される。
 同社は、サイバー・フィジカルシステムを支えるネットワークのオープン化に取り組んでおり、光伝送システムのディスアグリゲーションからインテグレーションにおいて、自社の強みを活かせる機能の開発や、他ベンダと組み合わせたシステムの検証を実施していくという。ブースでは、オープン化の重要性や、マルチベンダ環境の課題、その中でのNECの強みが解説される。
 また、同社はIOWNユースケースの共創と検証を推進するため、テストベッド環境を備えたラボ『NEC Innovation Field for IOWN』も創設する。マルチベンダ接続試験に加え、上位サービスまで検証することで、IOWN Global ForumのPoCにも貢献。NECグループ内の複数拠点を繋ぐだけでなく、NTT、そしてIOWN賛同企業のラボとの接続もめざすという。ラボでの検証アイテム案は『openAPN のマルチベンダ接続検証』『DMAを利用したDisaggregated Computingの構成検証』『ファイバセンシング、LiDARなど各種センサを接続したCPSの構築・運用』『建設機械等の遠隔制御・産業用ロボットの制御』。通信分野以外のエンドユーザにもIOWNのエコシステム体感を提供することで、End to Endでの共創を推進するという。
 他、次世代コンピューティング基盤では、自社技術ExpEtherを活用しオーケストレーション技術と組み合わせたDisaggregated Computingの実現に取り組んでいる。
 NTTとの協力技術では、オープン化とトラステッドなネットワークを両立するために、通信機器のサプライチェーン全体でセキュリティ向上を実現する、セキュリティトランスペアレンシー確保技術を紹介。

つくばフォーラム2022開催記念

「NTT AS研 青柳所長インタビュー」

出展企業ピックアップ

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