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つくばフォーラム2022Preview【NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)】

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設備の耐環境性向上や、光ファイバ配線のリモート管理

 様々な環境下の現場における、調査、点検、保全などの作業をサポートする製品やサービスが紹介される。設備の耐環境性向上や、光ファイバ配線のリモート管理といったツールも紹介されるので、保守・運用における各種リスクの低減を図ることができる。

設備保全ソリューション

 インフラ設備に対する安定運用要求は厳しさを増している。加えて地球温暖化対策として、長寿命や省エネも求められている。NTT-ATは、これらの課題に役立つ製品をラインアップしている。
 「超撥水材料HIREC」は、水を強力に弾き電波減衰や着雪事故を防止する。例えば、アンテナやレドームへの降雨時の水膜による電波減衰防止、 風速計・精密機器への液滴付着防止といった用途で利用できるので、通信(5G、ミリ波、LTE等)、気象(X-band、C-band等)、放送(衛星テレビ等)の伝送設備における電波の水膜減衰を予防できる。
 「防錆粉体塗料SAPOE5000」は、金属の腐食防止に役立つ粉体塗料だ。耐酸性・耐アルカリ性を向上し、紫外線劣化を抑制した熱可塑性の塗料であり、溶剤排出がなく、回収が容易なので、環境にやさしく公害対策に有効だ。マンホール、フェンス、手摺、架線金物、鉄塔、分電・配電盤、橋梁部材、トンネル部材、海洋部材等、様々なシーンで活用できる。
 「高反射遮熱塗料サーフクール」は、太陽光などによる温度上昇を防ぐ塗装だ。近赤外線領域の光を一般の塗料に比べ高い効率で反射することで、塗面や構造物内の温度上昇が抑制する。他の断熱塗料のように、内部に熱がこもらない点が特長だ。はけ塗り、ローラー塗り、スプレー塗りができるので、状況に合った塗装方法を選ぶことができる。
 「調湿材G-ブレス」は、結露トラブルから設備を守る調湿シート。社会インフラや公共工事等で活用効果が認められ、NETIS VE 評価を得ている製品だ。同社は「まるで呼吸する様に湿度が上昇すれば素早く吸湿し、湿度が下がれば素早く放湿することで湿度の上下変動抑え、結露を防止する」と説明している。電力不要で薄く軽いシート状のため、わずかなスペースや曲面などにも簡単に設置することができる。大小4種類のサイズをラインアップしているので、施工する対象の容積に合わせて選択できる。
 「材料分析サービス」では、故障や不良の解析と対策検討をサポートする。これは、NTT研究所で長年培ってきた材料分析のノウハウを活用したサービスであり、特に半導体や燃料電池関連材料・素材分析、クリーンルーム環境評価、通信インフラ設備関連の分析を得意としている。形態観察、表面分析、化学分析など、目的に応じた分析方法を用い、研究開発をサポートする。

光ネットワークリモート切替ソリューション

 光配線切替ロボット「ROME」(Robotic Optical Management Engine)シリーズは、従来は人の手で行っていた機器間の光ケーブル配線切替をロボットアームによって行う、物理クロスコネクトスイッチ。機械による自動化により、労働生産性の向上や、誤挿抜といったヒューマンエラーの抑制を実現できるので、ラボ内のトポロジ変更、データセンタ内の配線切替などをスマートに運用できる。
 管理者がコントロールユニットから指示を出すことでロボットアームが稼働し、ケーブルの絡まらない整線を維持した配線切替を実行する。この指示はリモート操作ができるので、例えば遠方や夜間に作業者が現地に行かなくても配線切替や開通作業が可能であり、リモートワークと相性が良い。配線切替の指示は権限を与えられたユーザしか実行できないので、セキュリティ性も高い。現在のケーブル接続状態や、切替の作業履歴を管理できるので、例えば過去の配線構成に戻すことも容易だ。
 切替装置の電源が落ちてしまったとしても、光の信号はそのまま疎通するので、この装置がボトルネックとなってネットワークが停止してしまうことはない。
 ポート数やサイズの異なる2モデルをラインアップしているので、規模に応じて選択できる。

つくばフォーラム2022開催記念

「NTT AS研 青柳所長インタビュー」

出展企業ピックアップ

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