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「COMNEXT」出展製品Preview【横河計測】

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光スペクトラムアナライザの新製品AQ6370Eと光ファイバ研究・製造用の測定器

業界スタンダードの新モデル 光スペクトラムアナライザAQ6370E

 同社は2023年6月26日に、光通信用レーザ、光トランシーバ、光増幅器など、幅広い部品の光特性評価に使用する光スペクトラムアナライザ「AQ6370E」を発売する。COMNEXTが本製品の国内初出展となる。
 従来製品の「AQ6370D」は、2014年の発売以来、光デバイスや光部品の開発や生産ラインの両方で広く使用されてきた。「新製品のAQ6370Eは、新たな業界スタンダードモデルとして開発され、測定作業効率の更なる向上を支援するために、従来機種の機能を強化した。新機能としてレーザのSMSR(サイドモード抑圧比)の測定時間を短縮できる機能や、単一縦モードレーザをより広い近傍ダイナミックレンジで測定できる機能も搭載した。研究・開発や生産ラインでの特性評価を今まで以上に支援していきたい。また、大型液晶タッチパネルを採用し、より簡単で直感的な操作が可能となった」(同社)

光スペクトラムアナライザ「AQ6370E」

光スペクトラムアナライザによる、マルチコアファイバ測定例

 分散分光方式光スペクトラムアナライザ「AQ6380」は、1200nm~1650nmにおける波長分解能5pmとダイナミックレンジ65dBを実現した製品。「国内外の研究開発から生産まで、様々な用途でご注目を頂いている。例えば、400Gトランシーバや光変調器で高分解能が必要となるケースがある。また、各種光源やWDM信号など、お客様のDUTに合わせた測定条件の設定から解析、データ保存をサポートするAPP機能もご提供している。」(同社)
 今回の展示では、マルチコアファイバの評価方法が紹介される。同社は、マルチアプリケーションテストシステム含め豊富な測定ツールを有しているので、マルチコアファイバの測定方法として複数の方法が議論されている手探り状態の今、ユーザと共に最適な方法を模索して提供できるアドバンテージが有る。「例えば、マルチコアファイバの各コアに波長の異なる光源をそれぞれ入力し、そのスペクトラムを測定することで、短時間のコア間クロストーク評価が可能だ。」(同社)

光スペクトラムアナライザ「AQ6380」

ポータブル光スイッチボックスによる光ファイバ測定の効率化

光スイッチボックス「AQ3550」

 同社のOTDRとUSB接続して使用するポータブルな光スイッチボックス「AQ3550」は、数千本の光ファイバを評価する作業時間の短縮や、接続作業機会を減らすことによる作業員の負荷低減を実現した製品。出力ポートにMPOコネクタを採用しており、OTDRからの操作にて、12チャネル全て、または任意の複数チャネルの連続測定が可能で、テープ心線などの複数ファイバを同じ条件で測定する際に役立つ。
 「OTDRから直接制御できる使いやすさにご注目いただいており、製造現場でのご採用が増えている状況だ。常に波形を更新してファイバの状況をリアルタイムに把握することや、SN比の良好な状態で区間をアベレージしたデータを取得することもできる。また、複数チャネルの連続測定の作業効率を高めるため、チャネル番号の自動保存や、操作パネルで心線をワンタップで切り替えるといった機能もある」 (同社)