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光電融合向けELS用インターコネクト技術や、多心光コネクタの形状測定と自動端面検査を一台で実施する装置

光電融合向けELS用インターコネクト

 同社が光電融合で独自技術を活かしたのが、ELS用の多芯偏波保持インターコネクトだ。マイクロFiber Arrayに対応。PM角度精度は±5°を実現している。「お客様の仕様によりファイバ長が異なる点が特に難しかったが、24mm~80mmにおける任意の長さでの±0.5mmの精度でコネクタ含め実現している。これにより、小さなパッケージの中で取り回すことができる」(同社)
 この技術はTEC(Thermally-diffused Expanded Core)製作にも対応しており、シリコンフォトニクスとの結合でも損失を抑えることができる。I.R(1310nm)は≧0.15dB、消光比は≧30dB(それぞれ参考値)。「昔からあるTEC技術が、シリコンフォトニクスにより注目を集めている。現在、様々なお客様がシリコンフォトニクスでチップを作っており、そのMFDが4μmや6μmであったりするので、標準の通信用ファイバの10μmとの接続で光結合損失が発生してしまう課題がある。そこで、それぞれのMFD に対応したTECファイバを間に用いることで、損失を抑えることができる。当社では、TEC技術の精度を高め、さらなる低損失化の取り組みを進めている」(同社)

マルチファイバ用組み立て技術

 同社は、マルチコアファイバの接続で独自技術を培っており、今回はその先端技術の一部が紹介される。
 4コアのバンドル型ファンイン/ファンアウトでは、エッチング加工により40μmの狭ピッチを実現。光学特性も良好だ。
 また、19コア接続用の組立品も、長年のフェルール加工技術により実現している。「お客様からLCコネクタ化のご要望を頂き、取り組みを始めた。240μmの特殊クラッド径対応として、0.5μm間隔で数パターンをトライアルし、一番クリアランスなものを作り上げた。19コアという、接続が非常に難しい用途だが、360度の調心が可能で任意の位置で止めることができるコネクタ機構、そしてフェルールの特注により、高精度なコア調心を実現した。今回は技術自体のご紹介と共に、こうした技術力を基にお客様の新しいご要望にお応えできるようヒアリングしたい」(同社)

光コネクタ研磨機にネットワーク接続を追加

SFP-560A3C

 SFP-560Aシリーズは、固定された研磨ホルダに対して平行度を保ちながら、研磨ホルダ下部のターンテーブルより繊細に加圧を行う「DPC圧力制御技術」を搭載した、量産用研磨機。DPCによる繊細な加圧調整により、多心MTフェルールについても、単心コネクタの研磨と同様の感覚で接着剤除去から研磨を行うことができる。
 ラインアップは、手動クランプ方式のSFP-560A2と、オートクランプ方式のSFP-560A3Cを用意。「新たにネットワーク接続機能を追加しており、自動化や効率的な生産管理が実現できる。例えば、個別の総稼働時間や歩留まりを一元管理できるので、大規模な製造現場でも効率よくメンテナンスができる」(同社)

多心/単心光コネクタの形状測定と自動端面検査を一台に集約

 DATA PIXEL社の新製品「DPX360」は、同社が得意とする高分解能の干渉計と最新の顕微鏡を組み合わせた、多心コネクタ向けの最新の検査装置。2次元と3次元の測定が可能な独立した光学系を備え、光コネクタの傷・汚れの検出と形状測定を同時に実施できる。二つの機能を一台に集約したことで、ユーザは作業工程を効率化できる。
 コネクタは1回挿入するだけで、15秒以内にスキャンされ、検査と干渉計の両方で自動的に合格/不合格を判定する。AI/DEEP LEARNINGで最適化されたソフトウェアにより、最大64心までの多心コネクタ端面を高速で自動検査できる。単心コネクタの測定も可能だ。

A-RoFによるミリ波の光伝送

 RF信号を光化し、低損失伝送(0.2dB/km)を実現。低遅延、信号形式に依らない光伝送が可能だ。
完全な送受間絶縁による雷対策や、双方向光伝送/光分岐/光多重、また光給電駆動とモバイルバッテリ駆動に対応している。

GNSS光伝送ユニット

 GNSS信号を光伝送する装置は、同軸ケーブルを必要としないため、特別な工事を伴うことなく既設の汎用光ファイバ網でGNSS信号を伝送できる。光アイソレートによる雷対策、光分岐による多点受信、GPSアンテナへの電力供給が可能だ。5GやMoIPをはじめ、PTP用GPSの光化で広く使うことができる。

光ファイバ分離型5Gレピータ

 このシステムは、7Gaa社との共同開発品で、光ファイバと独自アンテナ一体高速光変換技術(XGoc)で5G不感地を容易に解消することができる。PoE給電で電源工事不要。無線信号のダイレクト光変換方式で、機器遅延が極めて少ない。