つくばフォーラム2024Preview【横河計測】
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アクセス系の敷設・保守OTDRと12心対応スイッチを組み合わせたリモート測定や、R&D向け光スペクトラムアナライザの新モデル
リモート操作可能なハンドヘルドOTDRと12チャネル光スイッチボックスを組み合わせて、アクセス系の敷設・保守を効率化
アクセス系の敷設・保守に最適なハンドヘルドOTDR「AQ1210」は、A5サイズで約1kgのコンパクトな筐体に、有線/無線LAN経由のデータ伝送とリモート制御を備えている点が特に注目を集めている製品だ。横河計測は「テレワーク中の方やオフィスにいらっしゃる方でも、敷設や保守の現場にあるこのOTDRを遠隔から制御することや、測定画面の波形を見ることができる。また、融着現場で作業を行っている方が、局舎に設置されたOTDRの波形を確認することもできる。こうした需要は今も継続しているので、ブースで詳細をご紹介する」と話している。
今回の展示では、同OTDRと12チャネル光スイッチボックス「AQ3550」を組み合わせたリモート測定も紹介される。同社は「前回、この光スイッチボックスを展示したところ、スイッチを提供してる日本のOTDRメーカーは他に無いということもあり、珍しいソリューションだと反響を頂いた。12心の測定は、『8心と4心』や『4心を3つ』といった使い方もできるので、現場で主流の8心や4心の測定を効率よく実施していただける」と説明している。
単一縦モードレーザをより広い近傍ダイナミックレンジで測定できる、光スペクトラムアナライザ
昨年6月に発売された光スペクトラムアナライザ「AQ6370E」は、光通信用レーザ、光トランシーバ、光増幅器など、様々な光部品の光特性評価を高精度に実現できる製品。次世代光デバイスや光部品の研究・開発や生産ラインでの測定作業効率の向上を支援するため、次の新機能が備わっている。
HCDR(広近傍ダイナミックレンジ)モードは、単一縦モードレーザをより広い近傍ダイナミックレンジで測定できる機能。よりシャープな波形が得られることにより、レーザや光デバイスの研究・開発において、より高精度の特性評価が可能になる。
レーザ光のSMSR(サイドモード抑圧比)の測定時間を短縮できるモードは、従来の感度モード(TRAD MIDx2)に比べ最大2倍の速度で測定できる。
横河計測は「これまで多くのお客様にご使用頂いているAQ6370Dの後継モデルであり、非常に反響のある製品だ。当社がこの分野で培ってきた40年以上にわたる技術やノウハウにより実現した新機能の追加の他、大型液晶タッチパネルを採用したことで操作性も向上している」と話す。
光学性能は、「AQ6370D」の特徴を継承しつつ向上している。
波長範囲:600~1700nm
波長確度:±0.008nm typ.
波長分解能設定:0.02~2nm
レベル範囲:+20~-90dBm
ダイナミックレンジ:78dB typ.(ピーク±1.0nm)
ブースでは他にも、1200nm~1650nmにおける波長分解能5pmとダイナミックレンジ65dBを実現した最高性能モデルである、分散分光方式光スペクトラムアナライザ「AQ6380」が展示される。
横河計測は近況について「光スペクトラムアナライザは、大容量化しているデータセンタの外部で使われる光デバイス用途での実績も伸びている状況だ。また、最近は製造向けで従来よりも詳細に測定する需要も出てきており、例えば、分解能の高い光スペクトラムアナライザがチップ用途でも使われるようになってきた。今後の製品ロードマップとしては、ITLAやZRに向けてラインアップを強化しようと考えている」と話しているので、次世代や最新の光デバイス、光部品に携わっている方々はブースで意見交換をしてみるのも良さそうだ。
特集目次
■NTT AS研 海老根所長インタビュー
■パネルディスカッションや技術講演
■出展社Preview
・横河計測