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ノキアがサポートする5G時代【1】

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 ノキアは10月14 日から16 日の日程で「Connected Future 2020」を開催。5G に関するグローバルな展望の セッションを開始し、その後、企業向けの同社のビジネス イニシアチブと5Gソフトウェアイノベーション分野での取り組みを示した。
 イベント会期中に行われた記者説明会では、ノキアから見た日本市場、そして、これからの5G技術の動向について解説。10月1日に日本におけるノキアの事業統括責任者となったランカスターレノックス氏によるオープニングスピーチや、ノキア CEO のルンドマルク氏が同社の5G対応リモート3Dホログラム投影で登場するなど、趣向を凝らせた演出と共に同社の技術が紹介された。

(OPTCOM編集部 柿沼毅郎)

ノキアから見た日本市場

 説明会の冒頭では、ノキア CEOのペッカ・ルンドマルク氏が3Dホログラム投影で登場。同氏は「通信各社が5Gのプランを積極的に進めている。その展開をノキアがお手伝いし、品質、セキュリティ、収益の最大化を支援する。また、より高進的なアプリケーションも採用していく。新しいソフトウェアソリューション、柔軟かつダイナミックなネットワークをサポートする。新しいエンタープライズソリューションで、企業のデジタル化やスポーツ大会を支援する。そして東京オリンピックも支援したい。様々な形で日本の力になる。ノキアは日本における今後数年に大きな期待を寄せている。我々には、素晴らしいチーム、製品、ソリューションが有る。信頼のおける大切なお客様がいる。最後に重要な点は、我々は変化を起こすチャンスを手にしている。皆さんとの今後の展開を楽しみにしている」と語った。

5G対応リモート3Dホログラム投影で登場したノキア CEOのペッカ・ルンドマルク氏。ノキアは、プレゼンターが離れた場所にいる場合でも、5Gでしか実現できない音声とビデオの迅速かつ同時送信を通じて、高品質でリアルなプレゼンテーションを提供する方法を提案している。ノキアは「既に海外でのトライアルやイベントにおいて、3Dホログラムをリアルタイムでという試みは進められている。臨場感が有ってリアルに見える3Dホログラムは、5Gの低遅延なネットワークをベースにすることで実現できる。今年から来年、5Gが本格化していくことで、Web会議に変わる新しいコミュニケーションスタイルとして提供できる」と説明している。

ノキアソリューションズ&ネットワークス
代表執行役員社長
ジョン・ランカスターレノックス氏

 続くオープニングスピーチでは、ノキアソリューションズ&ネットワークス 代表執行役員社長のジョン・ランカスターレノックス氏が登壇。同氏は「世界の人々は繋がっている。どんどん新しいスペックで、人と人とのコミュニケーションを超えて、IoTと呼ばれるように、全てと繋がるようになってきている。すべてのエコシステムと繋がって、人の生活や繁栄が変わってくるといった時代になった」と述べ、日本における戦略について「ノキアにとって日本は非常に重要な国だ。日本は通信業界の最先端にいる。我々は三十年以上、日本の様々なお客様に業界最高クラスのエンド・ツー・エンドのソリューションを提供してきた。NTTドコモ様、KDDI様、ソフトバンク様、楽天様、そしてエンタープライズのお客様に対してもサービスを提供している。これは無線だけでなく、エコシステム全体を支えるということで、固定、IP、グローバルサービス、ソフトウェアで日本の企業を支えている。エンタープライズ分野では、日本の産業界は世界の中でも特に注目されており、ソサイエティ5.0の採用において重要な存在であることは明らかだ。エンタープライズ分野、そして政府・公共の分野でも、様々な未来のテクノロジーが求められている。ノキアの目標は、日本の通信事業者と共にビジネスを成長させ続け、エンタープライズおよび公共部門の成長を加速させることだ」と語った。

Report目次

ノキアから見た日本市場
これからの5Gの方向性
5G製品ピックアップ

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