光通信、映像伝送ビジネスの実務者向け専門情報サイト

光通信ビジネスの実務者向け専門誌 - オプトコム

有料会員様向けコンテンツ

MPOコネクタの接続時や出荷前の検査時間を短縮【ピーエスアイ】

FOCUS 有料

 通信設備の省スペース化に寄与するMPOコネクタは、北米のDCを中心に世界で普及が進んでいる。この一年で日本国内における導入実績も例年以上に増えてきた。こうしたMPOコネクタの普及とともに需要が増えているのが、光コネクタの端面検査装置だ。ネットワークの構築時に光コネクタの端面を検査することより、運用時の障害の原因となるホコリの除去や傷の発見ができるので、信頼性の高いネットワークが構築できる。
 もちろん障害の原因となるようなレベルのホコリや傷というのはそうそう有るものではないので、端面検査作業の手間と信頼性の担保を天秤にかけることになるのだが、端面検査装置の自動化や高速化、そして運用中のネットワークが止まるリスクの増加という社会的な背景もあり、光コネクタ端面検査装置の販売実績は増えている。通信や放送分野で光コネクタ端面検査装置を提案しているピーエスアイ ネットワーク・ソリューション営業部の南塚慶一氏は「特に多芯光コネクタの場合は重要な場所で使われるケースが多いので、単芯光コネクタよりも端面を検査するメリットは大きい」と話す。

 ピーエスアイが提案している光コネクタ端面検査装置はVIAVI Solutions社の製品。IEC規格の自動判定機能やオートセンタリング・フォーカス機能を実装するなど、端面検査作業の簡易化や迅速化を牽引してきたメーカーだ。プローブ先端の検査Tipを交換することで様々な光コネクタに対応できる点もユーザから高い評価を得ており、各種光コネクタに対応できるのはもちろん、映像伝送で使われる斜め研磨用のTipや、狭い空間でも対応できるロングリーチTipやアングルTipなど、様々な利用シーンに対応できる豊富なラインアップを揃えている。南塚氏は「VIAVI Solutionsが昨年発表したFiberChek Sidewinderは、MPO12芯コネクタを最短12秒で良否判定できる。24芯にも対応しており、既に国内でも実績が増えている」と話す。
 「FiberChek Sidewinder」はスキルレスでの作業をコンセプトにしており、端面に挿入してボタンを押すだけで各芯をオートフォーカスしながら画像をキャプチャして解析し、IEC61300-3-35規格の合否判定を行う。ソフトウェアの判定精度もユーザから高く評価されている。単芯の光コネクタにも対応でき、同社の従来のチップも流用できる。
 筐体にはタッチスクリーンやストレージも備わっているのでスタンドアロンで使用でき、スマートフォンやPCの持ち込みが難しい場所でもスムーズに作業ができる。また、Wi-Fi、Bluetooth、USBでiOS/AndroidスマートフォンやPCに繋げて作業もできるので、ラックの高い位置の検査で内蔵モニタが見づらい場合や、専用アプリでファイルを高度に管理したい場合も対応できる。

FiberChek Sidewinderは片手で簡単に扱える。端面の画像は、複数の芯を同時に見ることができる低倍率や、一つの芯を詳細に表示することができる高倍率に切り替えることもできる。

 南塚氏は「接続現場での作業時間を大幅に削減できる点でご注目いただいている。また、MPOコネクタを製造しているメーカー様にも導入いただいており、出荷前検査のツールとして十分な性能を持ちながらコストパフォーマンスが良いとご評価いただいている」と話している。