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クアルコムとの協業で、業界初の5G NRコンフォーマンステストケースを3GPP RAN5に提出

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5G NRデバイスのGCF/PTCRBテスト検証の前提条件を達成

5G NRモバイルデバイステストプラットフォーム ME7834NRと新しいOTAチャンバ

 アンリツは1月11日、3GPP RAN5ワーキンググループでの承認を得るため、3GPP TS38.523で定義された5G NRコンフォーマンステストケースを業界で初めて提出したと発表した。
 これらは、ノンスタンドアローン(NSA)モードに対応したデバイスのミリ波帯(FR2)でのテストに基づいたもの。アンリツは、クアルコムの子会社であるQualcomm Technologies社のSnapdragon 855モバイルプラットフォームおよびSnapdragon X50 5G NRモデムファミリを使用し、5G NRモバイルデバイステストプラットフォーム ME7834NRでこれらのテストケースを検証、合格させた。
 RAN5によるプロトコルコンフォーマンステストの検証は、認証機関であるGCFおよびPTCRBによるテスト検証の前提条件であるため、重要なマイルストーンだ。
 今回の成果により、モバイル業界は2019年からの5Gサービス導入に向けてデバイスのGCF/PTCRB承認を迅速に行うことができる。5G NRデバイス開発者は、ME7834NRを使用することで、設計した製品が3GPP規格に準拠しているかを検証し、デバイスの性能をより確実に確保することができる。
 今回の提出に際し、Qualcomm Technologies エンジニアリング担当副社長のJon Detra氏は「5Gエコシステムの適合要件に対応させ、テストされた信頼性の高い5Gデバイスの提供を可能にするため、アンリツと協力し続けることをうれしく思う」とコメントを出している。
 アンリツ モバイルソリューション事業部長の徳家努氏は「アンリツは、Qualcomm Technologies社と共同で、この重要な業界のマイルストーンを達成できたことを誇りに思う。ME7834NRは、業界に最先端のテストソリューションを提供するため、従来のME7834プラットフォームの成功に基づいて構築している。今回の成果により、モバイル機器メーカーは5Gインフラにおける相互運用性テストに要する時間の削減と費用対効果の高いソリューションを使用でき、負荷を軽減できる」とコメントを出している。

製品概要

 5G NRモバイルデバイステストプラットフォーム ME7834NRは、3GPPベースのモバイル機器用プロトコルコンフォーマンステスト(PCT)およびキャリアアクセプタンステスト(CAT)を実行できるテストプラットフォーム。
 LTE、LTE-Advanced(LTE-A)、LTE-A Pro、およびW-CDMAに加えて、スタンドアローン(SA)モードとノンスタンドアローン(NSA)モードの両方で5G NRをサポートする。
 また、アンリツの新しいOTAチャンバ MA8171AおよびRFコンバータと組み合わせ、5Gで使用されるSub-6GHzおよびミリ波を含む周波数帯域をカバーする。