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Bluetest社の「OTA試験用リバブレーションチャンバRTS65専用5G端末評価オプション」を販売開始【東陽テクニカ】

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OTA試験用リバブレーションチャンバ「RTS65」

 東陽テクニカは1月31日、OTAパフォーマンス試験用リバブレーションチャンバシステムの世界的なリーディングカンパニーである、Bluetest AB(本社:スウェーデン・ヨーテボリ)の「OTA試験用リバブレーションチャンバRTS65専用5G端末評価オプション」を2月1日より本格販売すると発表した。
 OTA試験用リバブレーションチャンバ「RTS65」は、無線端末性能評価のためのOTA試験用小型チャンバだ。入力信号を反射させることでマルチパス環境を作ることができ、OTAパフォーマンス測定で要求されるTRP(総放射電力)やTIS(総等方向性受信感度)などを測定できる。無線端末の送受信性能評価やスループット評価、MIMO構成のアンテナを含む無線端末のアンテナ評価を、電波暗室を使った測定方式よりも、短時間で簡単・有効に測定できる。
 「OTA試験用リバブレーションチャンバRTS65専用5G端末評価オプション」は、「RTS65」をモバイル5G用端末の性能試験ができるようアップグレードするオプション。「RTS65」の対応周波数上限を5G通信で使用されるミリ波帯をカバーする43GHzまで拡張し、また、サブ6GHz帯では試験ポートを最大16個まで搭載できるため、5G試験でニーズが高まると予想される4×4以上のMIMO構成の試験についてもすぐに実施することができるようになる。
 「RTS65」は、2015年の発売以来4G端末試験用の小型リバブレーションチャンバとして日本でのデファクトスタンダードで、端末メーカーや通信キャリアで活用されている。「RTS65」ユーザーは簡単なアップグレードだけで手間をかけず低コストで、また、新規導入の場合も新たに電波暗室を建設するのに比べ、低コスト・短納期・省スペースでシステム導入ができ、5G端末の性能試験を容易に開始することができる。東陽テクニカは「5G端末の開発の加速、リードタイムの短縮、品質向上に貢献し、早期の5G通信サービス開始に寄与する」としている。