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LINE、サービスの成長に伴うトラフィックの急増に対応するため ジュニパーネットワークスの「MX960」を活用

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6年間で30倍に増えたトラフィックを支える、拡張性と安定性に優れたサービス基盤を提供

 ジュニパーネットワークスは3月28日、LINE社がサービスの成長と拡大に伴うトラフィックの急増に対応するため、5Gユニバーサル ルーティング プラットフォーム「MX960」を活用していることを発表した。これにより、拡張性と安定性に優れたサービス基盤を構築するとともに、「Junos OS」を利用して運用の効率化を図り、信頼性の高いサービスを実現している。

導入の背景・成果

 LINEが提供するコミュニケーションアプリ「LINE」は、世界で最も人気のあるインスタントメッセンジャーであるとともに、その領域を超えたITプラットフォームとして、LINE Pay、LINEデリマ、LINEショッピングなど幅広いサービスを提供しており、日本をはじめ台湾、タイ、インドネシアなどの主要四カ国において月間1億6,400万人のアクティブユーザを擁しています。2011年のサービス開始以来、同社のインターネットトラフィックは毎年急激に増加しており、特に2013年から2014年にかけては前年比約350%超というトラフィックの伸びを記録した。
 LINEは、今後のトラフィック成長を見越して、2013年にジュニパーネットワークスの5Gユニバーサル ルーティング プラットフォーム「MX960」を採用した。安定性と拡張性に優れた「MX960」は、「LINE」のサービス基盤として過去6年で30倍に増大したトラフィックを支え続けています。同社は現在、東京拠点、海外拠点でそれぞれ2台の「MX960」を運用し、2018年には新たに開設した大阪拠点でさらに2台の「MX960」を新規導入している。

LINEのネットワークイメージ図

 LINEが「MX960」継続して利用するもうひとつの理由として、オペレーティング システム「Junos OS」と「Junos Trio」チップセットが挙げられている。「Junos OS」は、幅広い自動化ツールとテレメトリ機能により、複雑なネットワークの管理と運用を簡素化し、ネットワーク担当者の運用負荷を軽減する。

今後の展望

LINEは、ネットワークを安定的に稼働し続けるため、ジュニパーネットワークスの製品を活用した運用の自動化を検討している。また、AIやFinTechをはじめとした新たな領域でのサービス開発も進めるLINEは、5年、10年先のサービスを支える基盤として、今後新たにネットワークPOPを構築する際のエッジルータとして「MXシリーズ」を最有力候補に考えているという。

 今回の発表にあたり、LINE ITサービスセンター ネットワーク室 室長の白田篤志氏は「MX960はパワフルで拡張性に優れており、長期間にわたって利用できるエッジルータだと実感している。MX960を導入していなければ、ここまで急激なトラフィックの増加に耐え切れなかったかもしれない。今後も当社のサービスを支える基盤として、同製品に期待している」とコメントを出している。
 ジュニパーネットワークス 代表取締役社長の古屋知弘氏は「ジュニパーネットワークスは、お客様が必要としているネットワーキングソリューションの提供を通じて複雑性を軽減し、お客様が安心して本来のビジネスに注力できるよう支援している。私たちの生活やビジネスに浸透しているLINE様のサービス基盤として、長期間にわたりMX960をご利用いただき、非常に嬉しく思っている。ジュニパーネットワークスは今後も、LINE様のパートナーとして優れたサービスを提供していく」とコメントを出している。