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AIベースのネットワークの品質最適化ソリューションをドコモに提供【エリクソン】

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 エリクソンは3月4日、NTTドコモ(以下、ドコモ)に全国に展開するネットワークの品質を最適化するAIベースのソリューションを提供したと発表した。

 両社は数十年にわたり新規ソリューションの導入で協力しており、最近は5Gの概念実証に取り組んできた。今回のAIベースのネットワークの品質最適化ソリューションはこうした取り組みの一環であり、長年にわたる協力関係の成果でもある。
 エリクソンが世界各地で培った知識・経験と、ネットワークの品質の最適化に関するドコモの知見を組み合わせたこのAIベースのネットワークの品質最適化ソリューションは、革新的な機械学習技術と複雑な問題解決テクニックを適用してセルの品質問題を分類し、推奨変更内容を提示する。ドコモのネットワークの品質最適化チームは、ソリューションの出力結果を評価し、正確かつタイムリーな最適化作業を効率よく実行できるようになる。

 両社が11の都市で実施したトライアルでは、エリクソンのネットワークの品質最適化ソリューションが98%の精度を達成したことが明らかになっている。同ソリューションは、3月に全国ネットワークで商用運用を開始する予定だという。

 日本の移動体通信事業者は、AIや機械学習といった先端技術によって効率化を図ることで、OPEXの最適化に努力してきた。エリクソンの最先端のネットワーク設計/最適化ソリューションは、世界中の複数の複雑な既存ネットワーク品質に関するノウハウと、次世代の機械学習を組み合わせたもの。同社は「このソリューションは、通信事業者のOPEXの最適化と、ネットワーク上でのエンドユーザ体験の最大化に貢献する」としている。

 エリクソン 上席副社長兼マネージドサービス部門総責任者のピーター・ローリン(Peter Laurin)氏は「今回のNTTドコモとの緊密な協力は、AIベースの機械学習ソリューションが通信事業者の運用にもたらす真の利益と価値を明確にするものだ。このソリューションは、ネットワークでのユーザ体験を最大化し、通信事業者の運用効率化を推進する」とコメントを出している。
 NTTドコモの取締役常務執行役員 田村穂積氏は「ドコモはこれまでもお客様に快適な通信エリアを提供する為、サービスエリアの充実や通話品質の向上に積極的に取り組んできた。長年蓄積したドコモのノウハウとAIを活用し、今後も更なるネットワーク品質の向上に努めていく」とコメントを出している。

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