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ノキアは、オープンなモバイルの将来を牽引するために、Open RAN技術の可能性を促進

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 ノキアは7月15日(エスポ―)、AirScaleの製品群においてOpen RAN(O-RAN)インターフェイスの採用を急拡大することで、業界におけるオープンソリューションのリーダーシップ強化を発表した。
 この無線アクセスネットワーク(RAN)のポートフォリオの強化は、世界クラスのネットワークパフォーマンスとセキュリティを確保しながら、オープンで革新的なエコシステムと、強固な通信サプライチェーンを可能にすることを目的としている。

 オープンインターフェースを含むこれらの新しいO-RAN機能は、ノキアの既存のAirScaleソフトウェアの上に構築され、ノキアの既存の無線製品と同様の高性能、機能の拡張性、および強固なセキュリティ規格を提供する。既存のソリューションの上にオープンなインターフェイスを構築するというアプローチを採用することで、ノキアは、通信事業者がO-RANパスを選ぶかどうかにかかわらず、通信事業者の将来のネットワークアーキテクチャの準備をサポートする。O-RAN機能の最初のセットは今年から利用可能になり、O-RANで定義されたインターフェイス一式は2021年に利用可能になる予定だ。

 O-RANにコミットしている唯一のグローバルRANプロバイダとして、ノキアのO-RANへの投資額は加速的に大きくなり、O-RANへのコミットメントは確実なものになっている。こうした背景により、通信事業者だけでなく、規制当局や政治的意思決定者も、5Gインフラストラクチャの競争力やセキュリティを心配せずに、通信サプライチェーンを守るオープン性を受け入れることができるという、より大きな保証を得ることができる。ノキアはすでにO-RAN に多大な投資を行っており、RAN インテリジェント・コントローラ(RIC)とオープン・フロントホールの早期導入をリードしている。
 ノキアは最近、次世代AirScale Cloud RAN ポートフォリオも発表した。ノキアのソリューションはRAN、Cloud RAN、およびO-RAN にわたって同じソフトウェア・トランクを使用するため、ノキアのユーザは、類を見ない適応性からメリットを得ることができ、ネットワークの機能、パフォーマンス、またはセキュリティを犠牲にすることなく、ネットワークアーキテクチャを定義することができる。

 ノキア モバイル・ネットワーク部門長であるトンミ・ウイット氏は「私たちは、優れたネットワークパフォーマンスとセキュリティを備えた堅牢な通信エコシステムの実現を目的として、Open RAN およびCloud RAN ソリューションに投資し、オープンなモバイルの未来をリードしていくことをお約束する。ノキアのCloud RANソリューションはマーケットをリードしており、クラウドネイティブ・アーキテクチャへの進化を続けている。このテクノロジーに対するお客様のニーズの高まりに応えられるような規模と機能を備えている。このテクノロジーは、ノキアならではの世界クラスのネットワークパフォーマンスとセキュリティに裏打ちされたものだ」とコメントを出している。

 Mobile Experts 主席アナリストのジョー・マッデン氏は「O-RAN の柔軟性が向上したため、現在、いくつかの通信事業者がOpen RAN にコミットしています。新規の通信事業者はネットワーク全体でOpen RAN と代替ハードウェアベンダーに全面的にコミットしている。従来の通信事業者はO-RAN を使って、複雑なネットワークに適合する革新的な新製品のチャンスをつくっている。この全体的なトレンドとして、エコシステムが強化され、特殊な無線がアプリケーションの無限の多様性に対応できるようになっている。ノキアは、O-RANインターフェースの開発に積極的に取り組んでいる唯一の大手ベンダで、ノキアの5G RANソリューションは、通信事業者が求めている将来のオープンなエコシステムをサポートしていくことができる」とコメントを出している。

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