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シスコが楽天モバイルのモバイルネットワークにSRv6とCisco Routed Optical Networking ソリューションを提供

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柔軟な運用、シンプルなネットワーク、迅速な市場投入、高収益化に貢献

 シスコシステムズ(以下、シスコ)は、楽天モバイルが6月25日に同社の基幹システムにシスコのソリューション、Segment Routing over IPv6(SRv6)と Cisco Routed Optical Networking を導入することを発表した。

 楽天モバイルは、世界で初めて完全仮想化されたクラウドネイティブなモバイルネットワークを運用している。同社は、2020年4月に本格的な商用 4G サービスを開始し、さらに同年 9 月には、記録的な速さでNSA方式の 5G サービスを立ち上げた。2021年5月11日時点でモバイル キャリア サービスへの累計申し込み数 410 万件を突破した楽天モバイルは、在宅勤務・モバイルワーカーの増加など拡大するモバイルサービスへの需要に対応すべく既存のネットワークの拡充・拡張を継続的に行っている。
 SRv6とCisco Routed Optical Networkingの導入によって、楽天モバイルは5G やIoT を活用したサービスを開発していく予定だ。将来的にはネットワークスライシング機能を持つ5G SAをサポートするため、楽天モバイルはマルチドメイン5Gデプロイメントの鍵となるSRv6マイクロプログラミング(Micro SID)の導入を予定している。
 今回の導入に際し、シスコのカスタマーエクスペリエンス(CX)チームが包括的に網羅した最適なアーキテクチャによる設計を策定し、新しいサービス展開の迅速化と新サービス開始時のリスク低減を支援するという。

 ネットワーク全体に SRv6 を導入することで、楽天モバイルはネットワークのレジリエンスを高め、今後の 5G サービスや IoT サービスの土台となる幅広いサービス レベル アグリーメント(SLA)に対応することができる。
 また、同社は Cisco Routed Optical Networking ソリューションを導入し、ネットワークのシンプル化を加速する。これまで事業者は、ルータと DWDMデバイスを別々に発注、導入する必要があったが、Cisco Routed Optical Networking を利用することで、コヒーレント プラガブル光モジュールをルータに統合できる。これにより、ネットワーク全体の自動化が進み、迅速にサービスを展開(必要な日数が100日から40日に短縮)し、電力消費を約30%削減することが可能となり、高品質なサービスを競争力のある価格で提供することによって収益性の向上を図ることができる。
 SRv6 とCisco Routed Optical Networking の組み合わせがもたらすシナジーを生かすことで、楽天モバイルは、柔軟な運用、シンプルなネットワーク、迅速な市場投入、高収益化を比類ない水準で実現できるようになる。

 楽天モバイルの代表取締役副社長兼CTO(最高技術責任者)であるタレック・アミン(Tareq Amin)氏は「モバイル ネットワーキングを一新することは、楽天モバイルの戦略の中核だ。SRv6とCisco Routed Optical Networkingを導入しフルスピードで前進するという決断は、ネットワーク スタックのすべてのレイヤにおいて革新的なテクノロジーを活用する当社の取り組みを示している。シスコは当社の事業目標に沿って、この新しいSRv6のテクノロジーが必要となる各段階で、当社と密に連携し共に歩んでくれるという確信があった」とコメントを出している。

 シスコのマススケール インフラストラクチャ グループ、エグゼクティブ バイス プレジデント 兼 ジェネラル マネージャーであるジョナサン・ダビッドソン(Jonathan Davidson )氏は「シスコと楽天モバイルは、あらゆる人に高品質なインターネットサービスがつながるよう、これまでのネットワーク インフラの構築方法を大きく変えようとしている。楽天モバイルは今後もネットワークを次のレベルに引き上げる重要なマイルストーンを打ち出すだろう。私たちは共にワイヤレスとクラウドを駆使した、世界を支える未来のインターネットのあるべき姿を示している」とコメントを出している。

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