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NECが、光海底ケーブルシステムで世界最高水準800Gbps伝送の長距離化に成功

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世界最長2,100kmの伝送をフィールドトライアルにて達成

 NECは9月28日、世界最高水準の800Gbpsの伝送性能を有する最新のトランスポンダにより、光海底ケーブルシステムの長距離伝送フィールドトライアルに成功したと発表した。

フィールドトライアルの実施ルート

 今回のフィールドトライアルは、インドネシア最大の通信キャリアであるPT Telekomunikasi Indonesia, tbk (以下、PT Telkom)が所有する海底ケーブル「Indonesia Global Gateway(IGG)」を利用して行われ、陸上局にはNECの最新トランスポンダXF3200を使用した。フィールドトライアルでは、800Gbps光信号の波長多重光伝送を実施し、世界最長となる2,100kmを超える長距離伝送に成功した。

 XF3200を使用することで、今回のフィールドトライアルでは、現在使われているNEC製品と比較して伝送容量が約30%向上しており、拡大し続ける国際通信需要に最適な装置になっている。さらに新しいデザイン設計や新技術の採用により、省スペース化、省電力化、高いスケーラビリティ、柔軟な保守性などを実現しておりTCO削減に貢献する装置になっている。

 NECは「当社は過去50年以上にわたり海底ケーブルシステム事業を手掛けるトップベンダだ。地球10周分のべ40万kmを超える敷設実績があり、グローバルに事業を展開している。また、海底ケーブルや海底中継器、陸上に設置する伝送端局装置などの製造、海洋調査とルート設計、据付・敷設工事、訓練から引渡試験まで、全てをシステムインテグレータとして提供している。なお、海底ケーブルはNECの子会社であるOCCで、海底中継器はNECプラットフォームズで製造している」と説明している。

 NECの海洋開発統括部長である稲田 喜久氏は「世界で初めてのこの結果を得るためにフルサポートしていただいたPT Telkomに感謝している。この成果は、NECが超高速光伝送システムのリーディングカンパニーであることを証明している。私たちは海底通信における大容量化と、柔軟性・コスト効率性の限界に挑戦し続ける」とコメントを出している。

 PT TelkomのエグゼクティブジェネラルマネージャーであるToto Sugiharto氏は「NECは長年にわたり光海底ケーブルシステムにおいて私たちの重要なパートナーだ。このフィールドトライアルによって、NECの高品質な海底光通信技術のさらなる進化が証明された。これによりインドネシア全体のトラフィック需要の増加にも対応できると考えている」とコメントを出している。

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