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セレンジュノネットワークとリボン・コミュニケーションズが連携して、10,000kmにおよぶJUNO日米間海底ケーブルで20Tbps超の伝送に成功

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 Ribbon Communications(日本法人:リボン・コミュニケーションズ、以下リボン)は11月12日、JUNO日米間海底ケーブルを活用した20Tbps光伝送フィールドトライアルを成功裏に完了したことを発表した。(本抄訳は11月19日に日本法人より提供)

 全長10,000kmを超えるJUNOは、セレンジュノネットワーク (以下、セレン)によって開発・運営されている。リボンは、世界中の通信事業者、企業、社会基盤を担うオペレーターに向け、ネットワークやサービスの近代化と高度なセキュリティ確保を支援することに注力している。JUNOは日本と米国を結ぶ最大規模の太平洋横断ケーブルシステムであり、20組の光ファイバを通じて総伝送容量350Tbps超を実現する。これにより、世界的に拡大する高速通信需要を満たすことが期待されている。

 リボンのエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼COOであるSam Bucci(サム ブッチ)氏は「本成果は、超長距離光ネットワーキングにおける重要なマイルストーンであり、1組のファイバペアで20Tbpsを超える伝送が可能であることを実証した」とし、「当社のApolloプラットフォームが10,000kmにわたり20Tbps超の伝送を実現できたことは、リボンの技術が次世代のグローバル接続性に求められる拡張性と堅牢性を備えていることを示すものであり、JUNOが掲げる容量目標の達成を可能にする」とコメントを出している。

 セレンのCEOである佐藤 吉雄氏は「主要な競合他社に匹敵する成果を達成したことで、これが当社の新たな戦略的選択肢の一つとなり得るという確信を持つことができた」とコメントを出している。

 リボンは、Apollo 9408大容量プラットフォームとApollo 9608 モジュラープラットフォームを組み合わせることで、海底光伝送の新たなベンチマークを打ち立てた。Apollo 9408は、5nmプロセスによる140Gbaud技術と高度な波形整形を採用し、海底ケーブルの条件に応じて400Gbpsから最大1.2Tbpsまで波長レートをプログラム的に最適化する。Apollo 9608は、スーパーチャネル機能やノイズ負荷機能を備えた海底向けラインシステムにより、この伝送を支えている。

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