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シンクレイヤが、新事業拠点「SYNC Labo」を設立。ネットワークソリューション事業を強化し社会に貢献

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 シンクレイヤは3月13日、新事業拠点となる「SYNC Labo(シンク ラボ)」の竣工式を3月19日に挙行すると発表した。

 シンクレイヤは「新型コロナウイルスの世界的な流行が猛威を振るう中、通信ネットワークが人々の経済活動および生活の基盤を支える重要なインフラであるという認識が再び強まりった。この傾向は、IoTやデジタルトランスフォーメーション(DX)といった現代の動向により、さらに進展すると考えられる」とし、「SYNC Laboは、通信ネットワークの高度化を通じてサステナブルな社会の実現に貢献することを目的として、ネットワークソリューション事業の強化および向上を図るため新たに設立された」と説明している。

 シンクレイヤはSYNC Laboを活用し、以下の取り組みを推進していくという。

技術力・ソリューション提供力の向上
 シンクレイヤは、高機能化および高速安定化への要求が増加する通信ネットワークの需要に対応するため、60年以上にわたる放送・通信分野での技術開発経験を活かし、技術力のさらなる向上をめざす。本社のシステム・エンジニアリング部門を拡充し、岐阜県可児市にある可児工場のソフトウェア開発部門と通信機器開発部門の一部を集約することで、連携を強化し、技術力とソリューション提供能力の向上を図る。

市場開拓・拡大、新規サービス展開への活用
 国内外パートナー企業との連携を強化し、新技術と従来技術を融合させたシステム開発を進め、市場開拓・拡大を推進する。またクラウド基盤環境でのデータセンタ機能の整備等、新規サービス展開にも活用する。

顧客訴求力・満足度の向上
 放送・通信事業者の要望に応じた、効果的なソリューション体験を提供できるよう、最新システムを展示し稼働させるエンジニアリングルーム(リモート対応可能)を設置した。さらに、顧客との共創の場として、新しいアイデアや技術を共有し、ビジネスの発展につながる新しい取り組みを生み出すためのコラボレーションスペースも設けている。環境整備を通じて、顧客向けの保守サポート機能をさらに強化し、顧客満足度の向上を図る。

技術者確保・育成に有利なロケーションの実現
 アクセスが便利な場所に技術開発部門を設置し、環境を整備することで、次世代を担う技術者の確保と育成を強化する。また、この施設は放送・通信事業者の新入社員向けの技術研修会などにも活用され、業界全体の技術力向上と持続可能な技術者養成に貢献する。

 シンクレイヤは「竣工式は3月19日(火)10:00より、当役員並びに建設に携わった企業関係者にて執り行われる」としている。

特長

エンジニアリングルーム ・デモンストレーションルーム
 エンジニアリングルームは、19インチラック20架を備えており、複数のシステム検証を同時に行うことや、大掛かりとなる複雑なシステムの事前検証なども行える。
 デモンストレーションルームでは、大型6面マルチディスプレイを用いたプレゼンテーションなどが実施できる。エンジニアリングルームの設備と合わせ、設備導入を検討している顧客がデモンストレーションを行う施設となる。

監視コントロールセンタ
 放送・通信事業者が安心してサービスを提供、維持できるよう、保守契約を締結された顧客の設備をリモートで監視する。
 シンクレイヤは「トラブルシューティング等の保守サポートを行う。24時間 365日の監視も行えるよう、現在準備を進めている」と説明する。

ケーション・その他設備
 SYNC Laboは、本社ビルと同じ名古屋市中区に建設された。名古屋市の中心地であるため、顧客にも社員にもアクセスの良い立地となっている。
 また執務室のほか、各種会議室や気軽に会話のできる開放的で明るいミーティングスペース、リモート会議用の個室ブースなども完備し、働きやすい環境も整備されている。