ドコモが、モバイルネットワークにおけるvRANおよびAI-Centric RANの高度化に向けた要求条件に関するホワイトペーパーを公開
モバイル/無線 無料NTTドコモ(以下、ドコモ)は3月31日、SKテレコムとの技術協力の成果として、モバイルネットワークにおける vRANおよびAI-Centric RANの高度化に向けた要求条件に関するホワイトペーパーを共同制作し、同日に公開したことを発表した。
NTTドコモ公式サイト内:ドコモ・SKテレコム共同ホワイトペーパー
ドコモとSKテレコムは、2022年11月に基本合意書を締結し、次世代通信インフラ技術分野において 5G Evolutionおよび6Gに関わる技術協力の検討を進めている。本ホワイトペーパーは、こうした取り組みの一環として2023年2月に公開したモバイルネットワークの省電力化、および6Gの要求条件に関するホワイトペーパーに続く第2弾として公開するものとなる。
本ホワイトペーパーは通信事業者と基地局装置ベンダが協調してvRAN開発に取り組むことで、vRANおよびAI-Centric RAN高度化の促進をはかることを目的としている。
本ホワイトペーパーでは、通信事業者の視点からvRANおよびAI-Centric RANの高度化、またその効果を最大化するために重要となる3つの技術的要件について検討し、考察を行っている。
ハードウェアとRANソフトウェアの完全な分離による新規技術の迅速な導入
vRANは基地局機能を提供するソフトウェア(RANソフトウェア)をハードウェアや仮想化プラットフォームと可能な限り機能的に分離させることで、RANソフトウェアを特定のハードウェアや仮想化プラットフォームに依存せず導入することを実現し、ソフトウェア主導による迅速な新規技術の導入を可能にする。vRANおよびAI-Centric RANの高度化に向けてはRANソフトウェアとハードウェアを完全に分離させることがより重要な要素となる。
リソースの共有およびリソース割り当ての柔軟化によるコスト削減
RANソフトウェアとハードウェアの完全な分離に加え、リソース共有(プーリング)技術を活用することで、vRANおよびAI-Centric RANの実現に必要なサーバ台数や総消費電力の削減を図り、総所有コスト(TCO)の効率を最大化することが可能となる。これは通信事業者の競争力を強化するための重要な要素となる。
vRANシステムを活用したAIコンピューティング(AI-Centric RAN)の実現
リソース共有(プーリング)技術を活用し、vRAN による通信サービスの品質を維持しながら、xPUを活用したAI演算機能を提供することで、通信プラットフォームとしてのvRANをAI機能も提供する統合AIプラットフォームへと高度化することをめざす。
ドコモの無線アクセスデザイン部長 執行役員である増田 昌史氏は「2022年11月に始まったSKTとの技術協力の成果として、モバイルネットワークにおけるvRANおよびAI-Centric RANの高度化に向けた要求条件に関するホワイトペーパーを共同で発表することができた。今後もドコモとSKテレコムとの技術協力のさらなる強化をはかり、卓越したコンセプトや革新的な技術を世界に共有することで6Gの実現をリードし続ける」とコメントを出している。
また、SKテレコムのHead of Network Technology OfficeであるTakki Yu氏は「このホワイトペーパーは、モバイル事業者の視点からvRAN導入の恩恵を最大化し、AIネイティブネットワークに向けた進化に不可欠な機能を明らかにするものだ。ドコモとの緊密な協力を通じて達成したこの成果が、さらなるエコシステムの拡大と次世代モバイルネットワークの世界的な発展につながることを期待している」とコメントを出している。
ドコモは「今後もSK テレコムとの連携を通じて、次世代モバイルネットワークの進化に向けた技術検討を推進し、5G Evolutionおよび6G時代における新たな価値創出に貢献していく」との方針を示している。




